7月17日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
デジタルコミュニケーションの共通言語: 世界絵文字デー
絵文字(Emoji)に関するWebサイト「Emojipedia」の主催者であるジェレミー・バージ氏が2014年(平成26年)に制定。英語表記は「World Emoji Day」。日付は多くのスマートフォンのカレンダーの絵文字(📆)が7月17日を表示していることに由来する。
Q: なぜ7月17日が世界絵文字デーなのですか?
A: Apple社のiPhoneやiPad、また他の多くのプラットフォームで、カレンダーを表す絵文字(📆)に「JUL 17」つまり「7月17日」の日付が表示されていることが由来です。この絵文字はAppleがMac用のカレンダーアプリ「iCal」を発表した2002年7月17日にちなんでいると言われています。
Q: 絵文字はいつ、どこで生まれたのですか?
A: 現在世界で使われている「Emoji」の直接的な起源は、1999年に日本のNTTドコモがiモード向けに開発したものです。感情や簡単なシンボルを携帯電話の短いメッセージで表現するために作られました。これが海外にも広まり、スマートフォンの普及とともに世界共通のコミュニケーションツールとなりました。
Q: 絵文字を使うことのメリットは何ですか?
A: テキストだけでは伝わりにくい感情やニュアンスを補完し、コミュニケーションを円滑にする効果があります。また、言語の壁を越えて意図を伝えやすくするため、国際的なコミュニケーションでも役立ちます。楽しく、表現豊かなメッセージを作成できる点もメリットです。
風刺とユーモアの源流: 漫画の日
1841年(天保12年)のこの日、イギリスの絵入り風刺週刊誌『パンチ』が発刊された。1992年(平成4年)に廃刊になるまで151年間発行されていた。

Q: イギリスの『パンチ』がなぜ日本の「漫画の日」の由来なのですか?
A: 『パンチ』は、政治や社会を風刺するイラスト(カートゥーン)を多用した雑誌で、そのスタイルは後の日本の漫画、特に風刺漫画に大きな影響を与えたとされています。近代的な意味での「漫画」の源流の一つと考えられることから、その発刊日が記念日とされています。ただし、日本独自の漫画の日は2月9日(手塚治虫の命日)や11月3日(文化の日)など諸説あります。
Q: 『パンチ』はどのような内容の雑誌でしたか?
A: 当時のイギリスの政治、社会、文化に対する風刺やユーモアに富んだ記事やイラストを掲載していました。特に政治家や社会の出来事を揶揄する質の高いカートゥーン(一コマ漫画)が人気を集め、庶民から知識層まで幅広い読者を持っていました。
Q: 日本の「漫画」の語源は何ですか?
A: 諸説ありますが、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎がスケッチ集に『北斎漫画』と名付けたのが有名です。「漫画」という言葉自体はそれ以前からあったとも言われ、「漫(そぞろ)に描いた画」といった意味合いで使われていたようです。現在のストーリー漫画とは少し意味合いが異なります。
日本の首都「東京」誕生の日: 東京の日
1868年(慶応4年)のこの日(旧暦、新暦では9月3日)、明治天皇の詔勅(しょうちょく)により「江戸」が「東京」に改称された。
Q: なぜ江戸は「東京」と改称されたのですか?
A: 明治維新により、徳川幕府の本拠地であった江戸が新しい日本の首都となるにあたり、名称を変更する必要がありました。当時の日本の首都は京都でしたが、政治の中心を東に移すという意味合いが込められています。
Q: 「東京」という名前にはどのような意味が込められていますか?
A: 「東の京(みやこ)」という意味です。当時の日本の首都であった京都(西京)に対して、東にある新しい首都であることを示す名称として選ばれました。中国の長安(西京)と洛陽(東京)の例に倣ったとも言われています。
Q: 改称されたのは旧暦の7月17日ですが、なぜこの日が記念日なのですか?
A: 歴史的な出来事を記念する場合、その当時の暦(この場合は旧暦)の日付をそのまま採用することが一般的です。「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書」が出されたのが慶応4年「7月17日」であったため、この日が「東京の日」とされています。新暦に換算すると9月3日になります。
太縮れ麺とあっさりスープ: 喜多方ラーメンの日
福島県喜多方市が制定。日付は「喜多方ラーメン」の「喜」は草書体では「㐂」と表すことができ、それは「七十七」とも読むことができること、また「喜寿」にもあやかり7月17日を記念日としたもの。
Q: なぜ7月17日が喜多方ラーメンの日なのですか?
A: 喜多方ラーメンの「喜」の字を草書体で書くと「㐂」となり、これを分解すると「七十七」と読めることから7月17日となりました。縁起の良い「喜寿」(77歳のお祝い)にもあやかっています。このユニークな語呂合わせで、喜多方ラーメンをPRする目的で制定されました。
Q: 喜多方ラーメンの特徴は何ですか?
A: 豚骨ベースのあっさりとした醤油味のスープと、「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれる太くて縮れた麺が特徴です。麺は水分を多く含んでいるため、もちもちとした食感があります。具材はチャーシュー、メンマ、ネギなどが一般的です。札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで「日本三大ラーメン」の一つに数えられることもあります。
Q: 喜多方市にはなぜラーメン店が多いのですか?
A: 喜多方市は古くから醸造業が盛んで、美味しい醤油や味噌、そして飯豊山系の良質な水に恵まれていました。これがラーメン作りに適した環境であったことや、朝早くから働く人々が朝食代わりにラーメンを食べる「朝ラー」文化が根付いていることなどが理由として挙げられます。
京都の夏を彩る豪華絢爛な祭り: 祇園祭 山鉾巡行(前祭)
日本三大祭りの一つ、京都・八坂神社の祭礼である祇園祭の中でも、特にハイライトとされる山鉾巡行が前祭(さきまつり)として行われる日です。毎年多くの観光客で賑わいます。
Q: 祇園祭とはどのようなお祭りですか?
A: 京都の八坂神社の祭礼で、千百年以上の歴史を持つ伝統的なお祭りです。元々は疫病退散を祈願するために始まったとされ、7月1日の「吉符入」から31日の「疫神社夏越祭」まで、1ヶ月にわたって様々な神事や行事が行われます。
Q: 山鉾巡行にはどのような意味がありますか?
A: 「動く美術館」とも称される豪華絢爛な装飾が施された山や鉾が、京都市内の中心部を練り歩きます。これは、町中に疫病や災厄を集めて清めるという意味合いがあるとされています。各山鉾にはそれぞれ由緒やご神体が祀られており、巡行はその地域の平安を祈る神事でもあります。
Q: 「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」の違いは何ですか?
A: 山鉾巡行は、かつては7月17日(前祭)と7月24日(後祭)の2回に分けて行われていました。一時期、合同で行われていましたが、2014年に約半世紀ぶりに後祭が復活しました。前祭では23基、後祭では11基(2023年時点)の山鉾が巡行し、巡行ルートや行事の内容も一部異なります。前祭の方が規模が大きく、より多くの山鉾を見ることができます。