7月16日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
地獄の裁判官にお参りする日?: 閻魔参り・閻魔賽日
仏教では1月16日と7月16日を「閻魔参り」または「閻魔賽日(えんまさいじつ)」という。
Q: 閻魔賽日とは何をする日ですか?
A: この日は、地獄の釜の蓋が開いて鬼や亡者も休む日とされ、「藪入り(やぶいり)」とも呼ばれます。人々はこの日に閻魔様を祀るお寺(閻魔堂)にお参りし、日頃の罪を反省したり、地獄での呵責から逃れられるよう願ったりします。また、お盆にご先祖様を迎える準備をする日とも言われます。
Q: なぜ年に2回(1月16日と7月16日)あるのですか?
A: 1月16日は「正月」、7月16日は「お盆」という、ご先祖様に関わる大切な時期にあたります。これらの時期に閻魔様にお参りすることで、自分自身を見つめ直し、ご先祖様への感謝の気持ちを新たにする意味合いがあると考えられています。また、丁稚や奉公人が実家へ帰ることが許される「藪入り」の日とも重なっています。
Q: 閻魔大王とはどのような存在ですか?
A: 仏教において、死後の世界の冥界で、亡者の生前の罪を裁く十人の王(十王)の中心的な存在です。特に嘘をついた者の舌を抜くことで知られていますが、一方で地蔵菩薩の化身ともされ、人々の更生を願う慈悲深い一面も持つと信じられています。
旅の楽しみ、日本初の味: 駅弁記念日
1885年(明治18年)のこの日に開業した日本鉄道東北線の宇都宮駅で、日本初の駅弁が発売された。

Q: 日本で最初に発売された駅弁はどのような内容でしたか?
A: 諸説ありますが、一般的には、おにぎり2個(ごま塩と梅干し)とたくあんを竹の皮に包んだものだったと言われています。当時の価格は5銭でした。非常にシンプルなものでしたが、列車内で食事ができる画期的なサービスでした。
Q: なぜ宇都宮駅で駅弁が始まったのですか?
A: 宇都宮駅は当時、東京(上野)から北へ向かう東北本線の重要な分岐点であり、列車の停車時間も比較的長かったため、駅弁を販売するのに適していたと考えられます。また、旅館業を営んでいた白木屋嘉平が駅の営業許可を得て販売を始めたとされています。
Q: 駅弁の魅力は何でしょうか?
A: その土地ならではの食材や郷土料理が詰め込まれており、旅先の味を手軽に楽しめる点です。また、列車に揺られながら景色と共に味わう食事は、旅情を一層引き立ててくれます。容器のデザインに工夫が凝らされているものも多く、コレクションする楽しみもあります。
梅雨明けの空にかかる七色の橋: 虹の日
デザイナーの山内康弘氏が制定。日付は「なな(7)いろ(16)」(七色)と読む語呂合わせと、梅雨明けのこの時期に空に大きな虹が出ることが多いことから。
Q: 虹はどうして見えるのですか?
A: 虹は、空気中の水滴(雨粒など)に太陽の光が当たり、その光が水滴の中で屈折・反射することによって見える現象です。太陽の光は様々な色の光が混ざっていますが、水滴を通る際に色ごとに屈折する角度が異なるため、七色の光の帯となって私たちの目に映ります。
Q: 虹はなぜ七色と言われるのですか?
A: 実際には虹の色は連続的に変化しており明確な境界はありませんが、一般的に赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色として認識されています。これは、太陽光をプリズムで分解した際の色の順番に基づいています。ただし、文化によっては色の数え方が異なる場合もあります。
Q: 虹にまつわる言い伝えや意味はありますか?
A: 世界各地で虹は幸運の象徴とされることが多いです。「虹のふもとには宝物が埋まっている」「虹を見ると願い事が叶う」といった言い伝えがあります。また、聖書では神様がノアに送った契約の印とされるなど、希望や約束の象徴としても語られています。
ピリッと刺激的な和のスパイス: からしの日
日本からし協同組合が制定。日付は日本からし協同組合の前身である全国芥子粉工業協同組合が設立された1957年(昭和32年)7月16日から。
Q: からしにはどのような種類がありますか?
A: 日本で一般的に使われるのは「和からし」で、アブラナ科のカラシナの種子から作られ、ツンとした強い辛味が特徴です。一方、西洋料理で使われる「洋からし(マスタード)」は、主にシロガラシやクロガラシの種子から作られ、辛味は比較的マイルドで酸味や風味があるものが多いです。製品としては粉からし、練りからし、粒マスタードなどがあります。
Q: からしにはどのような効能がありますか?
A: からしの辛味成分(アリルイソチオシアネートなど)には、食欲増進、殺菌作用、血行促進などの効果があると言われています。おでんや納豆、豚まんなどに添えられるのは、味のアクセントだけでなく、食中毒予防や消化促進といった役割も期待されているためです。
Q: なぜ組合の設立日が記念日になったのですか?
A: 全国芥子粉工業協同組合(現:日本からし協同組合)の設立は、日本のからし業界にとって品質の維持向上や安定供給体制の確立に向けた重要な一歩でした。この日を記念日とすることで、からしの魅力を広く伝え、消費を促進することを目的としています。
大相撲の国際化を象徴する日: 外国人力士の日
1972年(昭和47年)のこの日、大相撲名古屋場所で、ハワイ出身の高見山大五郎が外国人力士として初めて幕内優勝を果たしたことに由来します。
Q: 高見山関の優勝はなぜ画期的だったのですか?
A: 当時の大相撲はまだ日本の国技としての色が濃く、外国出身力士が最高位である横綱はもちろん、幕内での優勝すら前例がありませんでした。高見山関の優勝は、相撲界の国際化への扉を開く歴史的な快挙であり、多くの人々に驚きと感動を与えました。
Q: 高見山関はどのような力士でしたか?
A: 明るいキャラクターと流暢な(時にユニークな)日本語、そして「ジェシー」の愛称で国民的な人気を博しました。大きな体躯を生かしたパワフルな突き押し相撲を得意とし、そのひたむきな努力と人柄は多くのファンに愛されました。引退後はタレントとしても活躍しました。
Q: その後の外国人力士の活躍はどうなりましたか?
A: 高見山関の活躍以降、小錦、曙、武蔵丸といったハワイ出身力士や、朝青龍、白鵬、鶴竜、照ノ富士といったモンゴル出身力士など、多くの外国人力士が角界で活躍し、横綱に昇進する力士も多数現れました。大相撲の国際化はさらに進み、多様なバックグラウンドを持つ力士たちが土俵を沸かせています。