7月24日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
漫画表現の革新を告げた雑誌創刊: 劇画の日
1964年(昭和39年)のこの日、青林堂の創業者・長井勝一が劇画雑誌の『月刊漫画ガロ』を創刊しました。
Q: 『月刊漫画ガロ』はどのような雑誌でしたか?
A: 大手出版社とは一線を画し、商業主義にとらわれず、独創的で前衛的な作品を多く掲載した漫画雑誌です。白土三平の『カムイ伝』や、つげ義春、水木しげるなどの個性的な作家を発掘・紹介し、日本のサブカルチャーに大きな影響を与えました。
Q: 「劇画」とは、従来の漫画とどう違うのですか?
A: 劇画は、より写実的でドラマティックなストーリー展開や、映画的なコマ割り、シリアスなテーマなどを特徴とする漫画の表現様式です。1950年代後半から登場し、漫画の読者層を子供だけでなく大人にも広げるきっかけとなりました。『ガロ』は、こうした劇画の発展にも貢献しました。
Q: なぜ『ガロ』の創刊日が「劇画の日」とされているのですか?
A: 『ガロ』は、必ずしも劇画専門誌ではありませんでしたが、劇画という新しい表現を積極的に取り上げ、その発展と普及に大きく寄与した象徴的な雑誌と見なされているため、その創刊日が記念日とされています。
子供たちの健やかな成長を願う地域の風習: 地蔵盆・地蔵会
地蔵盆・地蔵会(じぞうえ)は、地蔵菩薩の縁日で、子ども達が地蔵に花や菓子などを供えて祀ります。地域によっては月後れの8月24日に行われる。近畿地方を中心とする地域で盛んな行事である。
Q: 地蔵菩薩とはどのような仏様ですか?
A: 地蔵菩薩は、仏教における菩薩の一尊で、釈迦の入滅後、弥勒菩薩が現れるまでの間、人々を苦しみから救うとされています。特に、子供の守り神として広く信仰されており、道端や辻によく祀られています。
Q: 地蔵盆はどのような目的で行われるのですか?
A: 主に子供たちの健やかな成長を願って行われます。子供たちが中心となってお地蔵様にお供え物をしたり、飾り付けをしたり、地域によってはゲームやお楽しみ会が開かれたりします。地域の交流を深める役割も担っています。
Q: なぜ近畿地方で盛んなのですか?
A: 明確な理由は定かではありませんが、歴史的に京都などの都市部で地蔵信仰が庶民の間に深く根付き、その風習が周辺地域に広がっていったと考えられています。町内ごとにお地蔵様を祀る文化が色濃く残っていることが背景にあるようです。
アスリートのコンディションを支えるケア: スポーツアロマの日
特定非営利活動法人・日本スポーツアロマトレーナー協会(JSTA)が制定。日付は2020年(令和2年)のこの日にスポーツの祭典「東京オリンピック」が開幕する予定だったことから。
Q: スポーツアロマとは何ですか?
A: アロマテラピー(精油を用いた自然療法)をスポーツ分野に応用したもので、アスリートのパフォーマンス向上、怪我の予防、疲労回復、メンタルケアなどを目的として、アロママッサージや芳香浴などを行うことです。
Q: なぜ東京オリンピックの(当初の)開幕予定日が記念日になったのですか?
A: スポーツアロマが、最高のパフォーマンスを目指すアスリートにとって重要なコンディショニング法の一つであることを広く知ってもらい、その活用を促進するために、世界的なスポーツの祭典であるオリンピックの開幕予定日が象徴的な日として選ばれました。
Q: スポーツアロマは具体的にどのように役立ちますか?
A: 筋肉の緊張緩和や血行促進による疲労回復、集中力アップやリラックス効果によるメンタル面のサポート、怪我の予防や早期回復の補助などが期待できます。使用する精油の種類によって得られる効果も異なります。
最新技術とスポーツが融合した新競技: ドローンサッカーの日
一般社団法人日本ドローンサッカー連盟が制定。日付は日本初の国際基準サイズを満たしたドローンサッカー場「ADEドローンサッカーアリーナ」が2020年(令和2年)7月24日に大分県別府市にオープンし、東京・大分・熊本のチームが試合を行ったことから。

Q: ドローンサッカーとはどのようなスポーツですか?
A: 球状のガードフレームに覆われた専用のドローンボールを操作し、相手チームの円形ゴールに入れることで得点を競う、韓国発祥の新しいチームスポーツです。専用ケージの中で5対5などで対戦します。
Q: なぜ7月24日が「ドローンサッカーの日」になったのですか?
A: 2020年のこの日に、日本で初めて国際基準を満たしたドローンサッカー専用アリーナが大分県別府市にオープンし、記念すべき初の公式戦が行われたことに由来します。日本のドローンサッカー普及の大きな一歩となった日です。
Q: ドローンサッカーの魅力は何ですか?
A: 高度な操縦技術やチーム戦略が求められる競技性の高さに加え、年齢や性別、身体能力に関わらず誰もが楽しめるバリアフリーなスポーツである点が魅力です。また、プログラミング教育や先端技術への関心を高めるきっかけにもなると期待されています。
懐かしい思い出が詰まった一冊を振り返る: 卒業アルバムの日
卒業アルバム制作などを手がけるダイコロ株式会社が共同で制定。日付は「な(7)つ(2)かし(4)い」(懐かしい)と読む語呂合わせから。

Q: 「卒業アルバムの日」の由来は何ですか?
A: 日付の「724」を「な(7)つ(2)かし(4)い」と読む語呂合わせから来ています。卒業アルバムを開くと当時の懐かしい思い出が蘇ることから、この語呂合わせが選ばれました。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 夏休みの時期などに、卒業アルバムを見返して旧友との思い出を語り合ったり、連絡を取り合ったりするきっかけにしてほしいという願いが込められています。また、卒業アルバムの文化的な価値を再認識してもらう目的もあります。
Q: 卒業アルバムはいつ頃から作られるようになったのですか?
A: 日本での起源は、明治時代に教師や生徒が寄せ書きや写真を集めて冊子にしたものとされています。現在のような写真印刷されたアルバムが普及したのは、印刷技術が進歩した大正時代以降と言われています。時代と共に形式は変化していますが、学生時代の思い出を記録する大切なものとして受け継がれています。
文豪・芥川龍之介を偲ぶ日: 河童忌(かっぱき)
『羅生門』『鼻』『蜘蛛の糸』などの作品で知られる小説家・芥川龍之介の命日です。1927年(昭和2年)のこの日に亡くなりました。生前、彼が「河童」と題する作品を発表していたことや、自身を河童に喩えることがあったことから、この日が「河童忌」と呼ばれています。
Q: 芥川龍之介はどのような作家でしたか?
A: 大正時代を代表する作家の一人で、古典文学(特に『今昔物語集』など)に題材を採った理知的で技巧的な短編小説を多く発表しました。鋭い人間観察と洗練された文体で知られ、その後の日本文学に大きな影響を与えました。
Q: なぜ「河童忌」と呼ばれるのですか?
A: 芥川龍之介が晩年に発表した小説『河童』は、河童の世界を通じて人間社会を風刺した作品として有名です。また、彼自身が絵を描くことが好きで、自画像として河童の絵を描いたり、友人に宛てた手紙で自身を河童と称したりしていたことから、彼の命日は「河童忌」と呼ばれるようになりました。