7月25日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
暑い日に食べたい夏の風物詩: かき氷の日
一般社団法人・日本かき氷協会が制定。日付は「かき氷」が別名で「夏氷(なつごおり)」とも呼ばれることから、「な(7)つ(2)ご(5)おり」と読む語呂合わせと、1933年(昭和8年)のこの日、フェーン現象により山形県山形市で当時の日本最高気温40.8℃を記録したこと(日本最高気温の日)にちなんで。

Q: なぜ7月25日が「かき氷の日」なのですか?
A: 二つの理由があります。一つは、かき氷の別名「夏氷(なつごおり)」から「な(7)つ(2)ご(5)おり」という語呂合わせ。もう一つは、1933年のこの日に山形市で当時の日本の最高気温40.8℃が記録された「日本最高気温の日」であり、かき氷が最も美味しく感じられる日という連想からです。
Q: 「かき氷の日」は誰が制定しましたか?
A: かき氷の文化を継承し、その魅力を国内外に発信することを目的とする「一般社団法人 日本かき氷協会」が制定しました。
Q: かき氷はいつ頃から日本で食べられていますか?
A: 起源は古く、平安時代に清少納言の『枕草子』にも「削り氷(けずりひ)」として登場します。当時は天然の氷を削って甘味料(甘葛など)をかけたもので、貴族しか口にできない貴重なものでした。庶民に広まったのは、製氷技術が発達した明治時代以降です。
日本人科学者の発見が食文化を変えた: うま味調味料の日(味の素の日)
日本うま味調味料協会が制定。1908年(明治41年)のこの日、化学者であり東京帝国理科大学(現:東京大学理学部)の教授であった池田菊苗博士が、「グルタミン酸塩を主成分とせる調味料製造法」の特許を取得しました。
Q: 「うま味調味料の日」の由来は何ですか?
A: 1908年(明治41年)7月25日に、池田菊苗博士が昆布だしのうま味成分がグルタミン酸であることを発見し、その製造方法に関する特許を取得したことにちなんでいます。これが後の「味の素」開発につながりました。
Q: 池田菊苗博士はどのようにして「うま味」を発見したのですか?
A: 日本料理の昆布だしに独特の味があることに着目し、長年の研究の末、その主成分がアミノ酸の一種であるグルタミン酸であることを突き止めました。そして、これを「うま味」と名付けました。
Q: 「うま味」とは何ですか?
A: 甘味、酸味、塩味、苦味に次ぐ第五の基本味(五基本味)の一つです。主にグルタミン酸(昆布、トマトなど)、イノシン酸(鰹節、肉類など)、グアニル酸(干し椎茸など)によって感じられ、料理にコクや深みを与えます。
冷たいものが歯にしみる症状に注意喚起: 知覚過敏の日
オーラルケア製品などを扱うグラクソ・スミスクライン株式会社(現:Haleonジャパン株式会社)が制定。日付はこの日が「かき氷の日」であり、知覚過敏だとかき氷などの冷たい物が歯にしみることから。
Q: なぜ7月25日が「知覚過敏の日」なのですか?
A: 同じ日が、かき氷の消費が最もふさわしいとされる「かき氷の日」であることから、冷たいものを食べた時に歯がしみる「知覚過敏」の症状を連想しやすく、その症状への理解とケアを促すために制定されました。
Q: 知覚過敏はなぜ起こるのですか?
A: 歯の表面のエナメル質が削れたり、歯茎が下がったりして、内部の象牙質が露出することが主な原因です。象牙質には神経につながる細い管(象牙細管)があり、冷たいものや熱いもの、歯ブラシの毛先などの刺激が神経に伝わりやすくなり、痛み(しみる感じ)が生じます。
Q: 知覚過敏の症状を和らげる方法はありますか?
A: 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する、正しいブラッシング方法を身につける、酸性の飲食物の摂取を控えるなどのセルフケアがあります。症状が続く場合は、歯科医院で診察を受け、原因に応じた治療(薬剤の塗布や詰め物など)を受けることが重要です。
ものづくりの基礎技術を支える: はんだ付けの日
NPO法人・日本はんだ付け協会が制定。日付は「はんだ」が伝統的に錫、鉛、インジウム、銀、カドミウム、ビスマス、アンチモンの7種類の元素から構成される合金であること(現在は鉛フリーが主流)と、「はんだ付け」を行う際の代表的な最適温度が250℃であることから、7月25日となりました。
Q: 「はんだ付けの日」の由来は何ですか?
A: はんだ合金の構成元素が伝統的に7種類あること(現在は鉛フリーはんだが主流ですが)から「7」を、はんだ付け作業における代表的なこて先の設定温度が約250℃であることから「25」を取り、合わせて7月25日とされました。
Q: はんだ付けとはどのような技術ですか?
A: はんだ(半田)と呼ばれる、融点の低い合金(主に錫が主成分)を熱で溶かして、電子部品とプリント基板などの金属同士を電気的に接続し、機械的に固定する接合技術です。電子機器の製造に不可欠な基盤技術の一つです。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 電子機器の信頼性を左右する「はんだ付け」の重要性を社会に広く認識してもらい、技術の普及や技能者の育成、品質向上を図ることを目的として、NPO法人 日本はんだ付け協会が制定しました。
日本の気象記録に残る猛暑日: 最高気温記念日
1933年(昭和8年)のこの日、山形県山形市で当時の日本の最高気温である40.8℃が記録されました。この記録は長らく日本の最高気温記録として残りました。(※2024年現在、日本の観測史上最高気温は埼玉県熊谷市と静岡県浜松市で観測された41.1℃です。)
Q: なぜ7月25日が「最高気温記念日」と呼ばれることがあるのですか?
A: 1933年(昭和8年)のこの日に、山形市で記録された40.8℃が、2007年に熊谷市と多治見市で40.9℃が観測されるまで、74年間にわたって日本の最高気温の記録だったためです。
Q: この記録的な高温は何によって引き起こされたのですか?
A: 当時、山形市ではフェーン現象が発生していたと考えられています。フェーン現象は、湿った空気が山を越える際に乾燥して温度が上昇する現象で、日本海側などで夏場に高温をもたらすことがあります。
Q: 現在の日本の最高気温記録はどうなっていますか?
A: 2018年7月23日に埼玉県熊谷市で、また2020年8月17日に静岡県浜松市で観測された41.1℃が、現在の日本の観測史上最高気温となっています。
生殖医療の歴史的転換点: 体外受精の日
1978年(昭和53年)のこの日、イギリスのオールダム総合病院で、世界初の体外受精(IVF)による赤ちゃん、ルイーズ・ブラウンさんが誕生しました。この成功は、不妊治療の分野に革命をもたらしました。
Q: なぜ7月25日が「体外受精の日」と呼ばれるのですか?
A: 1978年のこの日に、世界で初めて体外受精という生殖補助医療技術によって生まれた赤ちゃん(ルイーズ・ブラウンさん)がイギリスで誕生した、歴史的な日であるためです。
Q: 体外受精とはどのような技術ですか?
A: 女性の体内から卵子を取り出し、体外(シャーレなどの中)で精子と受精させ、数日間培養した後に受精卵(胚)を子宮内に戻して妊娠を図る生殖補助医療技術です。卵管の障害などが原因の不妊症に対する有効な治療法として開発されました。
Q: この技術の成功はどのような影響を与えましたか?
A: それまで妊娠が困難だった多くの不妊カップルに子供を持つ希望を与え、生殖医療の分野を大きく発展させました。この技術を開発したロバート・エドワーズ博士は、2010年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。