11月13日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本の伝統工芸を讃える: うるしの日
日本漆工芸協会などが1985年(昭和60年)に制定。日付は、平安時代の文徳天皇の第一皇子である惟喬親王(これたかしんのう)が、京都・嵐山の法輪寺に参籠(さんろう:こもって祈願すること)し、その満願の日とされるこの日に、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から「漆(うるし)」の木の栽培方法や漆液の採取法、漆器の製法などを伝授されたという伝説に由来します。
Q: うるしの日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 平安時代の惟喬親王が、京都・嵐山の法輪寺で漆の製法を菩薩から授かったという伝説にちなんで、日本の伝統工芸である漆(漆器)の文化や技術の振興を願う日です。
Q: 惟喬親王は実在の人物ですか?
A: はい、実在の皇族です。皇位継承争いに敗れた悲劇の皇子として知られていますが、木地師(きじし:木を加工する職人)の祖としても崇敬されており、漆工芸の伝説とも結びつけられました。
Q: 漆器にはどのような魅力がありますか?
A: 漆(うるしの木の樹液)を塗り重ねて作られる漆器は、独特の深みのある光沢と、滑らかな手触りが特徴です。耐久性や抗菌性にも優れており、古くから食器や調度品、美術工芸品として珍重されてきました。修理しながら長く使い続けられる点も魅力です。
「いい(11)ひざ(13)」でアクティブな毎日を: いいひざの日
医薬品メーカーのゼリア新薬工業株式会社が制定。日付は「いい(11)ひざ(13)」と読む語呂合わせから。膝の健康維持や、膝の痛みに対する関心を高める日です。
Q: いいひざの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 膝の痛みに悩む人が増えていることから、膝の健康の大切さを啓発し、適切なケアや予防、早期治療への意識を高めることを目的としています。同社が販売する関節痛関連製品のPRも兼ねていると考えられます。
Q: なぜ11月13日が「いいひざの日」なのですか?
A: 「いい(11)ひざ(13)」という覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。13を「ひざ」と読ませるユニークな発想です。
Q: 膝の痛みの原因や予防法は何ですか?
A: 主な原因として、加齢による軟骨のすり減り(変形性膝関節症)、肥満による負担増、スポーツなどによる怪我、関節リウマチなどが挙げられます。予防法としては、適正体重の維持、膝周りの筋肉(特に太ももの筋肉)を鍛える運動、膝に負担のかからない動作を心がけること、適切な靴を選ぶことなどが重要です。
ふるさとの誕生を祝う: 茨城県民の日
茨城県が1968年(昭和43年)に制定した、県民のための記念日。日付は、1871年(明治4年)の廃藩置県に伴う府県統合によって、初めて「茨城県」という県名が使われた日(旧暦11月13日)に由来します。(この時の県域は現在の県北部に相当)
Q: 茨城県民の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 1871年(明治4年)旧暦11月13日に、府県統合によって「茨城県」の名称が初めて使われたことを記念しています。
Q: 現在の茨城県の範囲になったのはいつですか?
A: 1875年(明治8年)に、新治県(にいはりけん)および千葉県の一部を編入して、ほぼ現在の県域となりました。
Q: 茨城県民の日にはどのような行事がありますか?
A: 県内の多くの公立学校が休みになり、県有施設(近代美術館、歴史館、自然博物館、公園など)の入場料が無料または割引になるほか、県や各市町村で記念式典や地域に根ざしたイベント、物産展などが開催されます。
チーズとかまぼこの美味しい出会い: チーかまの日
「チーかま」の元祖とされる株式会社丸善(東京都)が制定。日付は、「チーズの日」(11月11日)と「かまぼこの日」(11月15日)のちょうど中間の日である11月13日が選ばれました。
Q: チーかまの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 同社が販売する「チーかま」のおいしさや、おやつやおつまみとしての手軽さ、栄養価(タンパク質、カルシウムなど)といった魅力を広く発信し、より多くの人に味わってもらうことを目的として制定されました。
Q: なぜ11月13日が「チーかまの日」なのですか?
A: 「チーズの日」(11月11日)と「かまぼこの日」(11月15日)という、チーかまの原材料に関連する二つの記念日のちょうど中間の日であることから、この日が選ばれました。
Q: チーかまはどのようにして生まれたのですか?
A: 1970年代に、チーズとかまぼこを組み合わせるという斬新なアイデアから開発されました。魚肉すり身の中にチーズを練り込み、フィルムで包装して加熱殺菌することで、保存性と携帯性を高め、手軽に食べられるおやつ・おつまみとして人気を集めました。
熟成された甘さを堪能: いい焼き芋の日
焼き芋専門店「いも子のやきいも 阿佐美や」(埼玉県)が制定。日付は、サツマイモは収穫後、一定期間貯蔵・熟成させることで甘みが増すことから、「さつまいもの日」(10月13日)の1ヶ月後である11月13日を記念日としました。秋が深まり、焼き芋がより美味しくなる時期でもあります。

Q: いい焼き芋の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 日本の秋冬の風物詩ともいえる焼き芋の美味しさや、原料であるサツマイモの品種による味わいの違いなどを広く伝え、その消費を促進するために制定されました。
Q: なぜ11月13日が「いい焼き芋の日」なのですか?
A: サツマイモが収穫後に熟成して甘みが増すことから、「さつまいもの日」とされる10月13日の1ヶ月後であること、そして、秋の深まりとともに焼き芋がより美味しくなる時期であることから、この日が選ばれました。
Q: 美味しい焼き芋を作る(選ぶ)ポイントは?
A: 家庭で作る場合は、低温(160~180℃程度)でじっくりと時間をかけて加熱するのがポイントです。サツマイモに含まれるβ-アミラーゼという酵素が働き、デンプンが糖に変わって甘みが増します。お店で選ぶ場合は、皮から蜜が染み出しているものが甘い証拠と言われます。