11月17日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
徳川吉宗が定めた御前対局の日: 将棋の日
公益社団法人・日本将棋連盟が1975年(昭和50年)に制定。江戸時代、将棋好きで知られた第8代将軍・徳川吉宗が、旧暦の11月17日を年に一度、江戸城内で将棋の御前対局を行う「お城将棋の日」として制度化したという故事にちなんでいます。この日には、将棋の家元三家(大橋本家、大橋分家、伊藤家)が招かれ、将軍の前で対局を披露しました。

Q: なぜ11月17日が「将棋の日」なのですか?
A: 江戸幕府8代将軍の徳川吉宗が、旧暦の11月17日を「お城将棋の日」と定め、年に一度の御前対局を制度化した故事に由来します。日本将棋連盟が将棋の普及と発展を目的に、この日を記念日として制定しました。
Q: 「お城将棋」とはどのようなものだったのですか?
A: 江戸城内で行われた、将軍の前で披露される将棋の対局のことです。将棋の家元三家の当主などが招かれ、日頃の研究の成果を披露する晴れの舞台であり、将棋界にとって非常に名誉な行事でした。
Q: 将棋の起源はいつ頃ですか?
A: 古代インドのチャトランガという盤上遊戯が起源とされ、それがアジア各地に伝わる過程で変化し、日本には平安時代頃に伝わったと考えられています。現在の日本の将棋(本将棋)のルールが確立したのは戦国時代から江戸時代初期にかけてとされています。
全国の産地が集結: レンコンの日
1994年(平成6年)11月17日に、全国のレンコン産地の代表者が集まり、茨城県土浦市で「蓮根サミット」が開催されたことを記念する日です。(制定団体は特定されていませんが、産地などでPRされています)
Q: なぜ11月17日が「レンコンの日」なのですか?
A: 全国のレンコン産地が一堂に会し、情報交換や消費拡大について話し合った「蓮根サミット」が初めて開催された日であることに由来します。
Q: レンコンにはどのような栄養や特徴がありますか?
A: ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。また、ポリフェノールの一種であるタンニンや、粘り成分のムチンなども含んでいます。シャキシャキとした独特の歯ごたえと、穴の開いた見た目が特徴で、煮物、きんぴら、天ぷら、酢の物、すり流しなど、様々な料理に使われます。
Q: 土浦市がレンコンの産地として有名なのはなぜですか?
A: 土浦市に隣接する霞ヶ浦周辺は、低湿地帯でレンコン栽培に適した土壌が広がっており、古くからレンコン栽培が盛んに行われてきました。茨城県は全国一のレンコン生産量を誇り、土浦市はその中心的な産地の一つです。
プロ野球新人選択会議の始まり: ドラフト記念日
1965年(昭和40年)11月17日に、日本のプロ野球界で初めての新人選手選択会議(ドラフト会議)が開催されたことを記念する日です。
Q: なぜドラフト会議が導入されたのですか?
A: それまでは、各球団が自由に新人選手と契約交渉を行っていましたが、有望な選手を獲得するための競争が激化し、契約金の高騰や球団間の戦力格差が問題となっていました。これらの問題を解消し、新人選手を各球団が公平に獲得できるようにするため、ドラフト制度が導入されました。
Q: 第1回ドラフト会議で注目された選手は誰ですか?
A: この年の最大の注目選手は、銚子商業高校の投手・木樽正明さんでした。読売ジャイアンツ(巨人)をはじめ複数の球団が1位指名をしましたが、抽選の結果、東京オリオンズ(現:千葉ロッテマリーンズ)が交渉権を獲得しました。(ただし、木樽さんは入団を拒否し、後に国鉄スワローズへ入団)
Q: ドラフト会議の仕組みはどのように変化しましたか?
A: 導入当初から、指名順位の方式(抽選、ウェーバー方式など)や、自由獲得枠の導入・廃止、高校生と大学生・社会人の分離ドラフトなど、時代に合わせて様々な制度変更が行われてきました。現在では、全球団が1位指名選手を同時に入札し、重複した場合は抽選で交渉権を決定する方式が採用されています。
学生の自由と権利のための闘い: 国際学生の日 (International Students’ Day)
1939年11月17日に、ナチス・ドイツ占領下のチェコスロバキア(当時)で、民主化デモに参加した学生たちが弾圧され、多くの死傷者や逮捕者が出た事件を記憶し、学生の権利と思想・表現の自由を守るために制定された国際的な記念日です。(特定の制定機関はありませんが、国際学生連盟などが提唱)
Q: この記念日の由来となったチェコスロバキアでの事件とは?
A: 1939年10月28日のチェコスロバキア建国記念日に行われた反ナチスデモで学生が殺害されたことに抗議し、同年11月15日に大規模な学生デモが行われました。これに対しナチスは激しく弾圧し、11月17日には学生寮を襲撃、多数の学生を逮捕・処刑し、大学を閉鎖しました。この悲劇を忘れないために記念日が設けられました。
Q: 現在、この日はどのように記念されていますか?
A: 世界各地の大学や学生団体で、学生の権利擁護、教育の機会均等、学問の自由、平和などをテーマにした講演会、セミナー、デモ、文化イベントなどが開催されることがあります。過去の歴史を学び、現代社会における学生の役割や権利について考える日とされています。