9月8日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
「読み書き」の力で未来を拓く、教育の国際デー: 国際識字デー
国連教育科学文化機関(UNESCO)が制定。国際デーの一つ。世界の識字率の向上が目的。また、世界中の国や人々に識字の重要性を強調する日。
Q: なぜ「識字」が重要視されるのですか?
A: 識字(文字の読み書きができること)は、教育を受けるための基礎であり、情報を得て社会に参加し、より良い生活を送るために不可欠な能力です。識字率の向上は、貧困削減、健康改善、ジェンダー平等、平和構築など、様々な社会課題の解決につながる重要な要素と考えられています。
Q: この国際デーはどのようにして制定されましたか?
A: 1965年にイランのテヘランで開催された「世界文相会議」で、識字推進の必要性が強く訴えられたことを受け、翌1966年にユネスコが会議の開始日である9月8日を「国際識字デー」と定めました。
Q: 世界の識字の現状はどうなっていますか?
A: 世界全体では識字率は向上していますが、依然として多くの国や地域、特に開発途上国では、読み書きのできない成人や学校に通えない子どもたちが数多く存在します。紛争や貧困、地理的な要因、男女間の格差などが識字教育の普及を妨げています。
「明治」時代の始まりを告げる改元: 明治 改元の日
1867年(慶応3年)1月9日に践祚(せんそ;天皇の地位を受け継ぐこと)した睦仁(むつひと)親王が1868年(慶応4年/明治元年)8月27日に即位式をあげ、この日(旧暦9月8日)に「明治」と改元された。
Q: なぜ慶応4年が明治元年でもあるのですか?
A: 日本の元号は、天皇の即位や祥瑞(吉兆)、災害などを理由に、年の途中でも改められることがありました(代始改元、祥瑞改元、災異改元)。明治天皇は慶応3年に即位しましたが、実際に「明治」という元号に改められたのは慶応4年の旧暦9月8日でした。この日から慶応4年の終わりまでが「明治元年」となります。
Q: 「明治」という元号にはどのような意味が込められていますか?
A: 中国の古典である『易経』にある「聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む」(聖人が南向きに座って天下の政治を聞き、明るい方向に向かって政治を行う)という言葉から採られたとされています。新しい時代への希望や、賢明な政治への期待が込められています。
Q: 一世一元の制はいつから始まったのですか?
A: 一人の天皇の在位中は元号を改めないという「一世一元の制」が定められたのは、明治時代になってからです(明治元年旧暦9月8日の改元の詔)。これにより、元号が天皇の治世と直接結びつくようになりました。
戦後日本の国際社会復帰を決定づけた日: サンフランシスコ平和条約調印記念日
1951年(昭和26年)のこの日、サンフランシスコで対日講和会議が開かれ、その最終日であるこの日、日本と連合国の間で「日本との平和条約(サンフランシスコ平和条約)」と「日米安全保証条約」が調印された。
Q: サンフランシスコ平和条約とはどのような条約ですか?
A: 第二次世界大戦の敗戦国である日本と、アメリカ、イギリス、フランスなど戦争状態にあった連合国48か国との間で結ばれた平和条約です。この条約により、日本は主権を回復し、国際社会への復帰を果たしました。
Q: 条約の主な内容は何でしたか?
A: 日本の主権承認、戦争の放棄、領土の範囲(朝鮮半島の独立承認、台湾・千島列島等の権利放棄など)、賠償問題、連合国軍の駐留継続などが定められました。
Q: 同時に調印された日米安全保障条約とは何ですか?
A: 日本の主権回復後も、アメリカ軍が日本国内に駐留することを認め、日本の安全保障をアメリカに依存する体制を定めた条約です。サンフランシスコ平和条約とセットで調印され、その後の日米関係の基礎となりました。(この条約は1960年に改定され、現在の日米安全保障条約となっています。)
世界の中心都市、名前の由来となった日: ニューヨークの日
1664年のこの日、オランダの西インド会社の支配下にあったマンハッタン島南端のニューアムステルダムがイギリスの支配下に移った時に、ヨーク公にちなんで「ニューヨーク」(New York)に改称された。
Q: なぜ「ニューアムステルダム」から「ニューヨーク」に変わったのですか?
A: 17世紀、北米大陸の植民地支配を巡ってオランダとイギリスは対立していました。1664年、イギリス艦隊がニューアムステルダムを占領し、この地を国王チャールズ2世の弟であるヨーク公ジェームズ(後の国王ジェームズ2世)に与えました。そのため、ヨーク公の名にちなんで「ニューヨーク」と改名されました。
Q: ニューヨークはどのようにして大都市になったのですか?
A: 天然の良港を持つ地理的な利点から、交易の中心地として発展しました。19世紀以降は、ヨーロッパからの移民を大量に受け入れ、多様な文化が混在する国際都市となりました。金融、商業、文化、ファッションなど、多くの分野で世界の中心的な役割を担っています。
Q: ニューヨークの愛称「ビッグアップル」の由来は何ですか?
A: 由来には諸説ありますが、1920年代に競馬関係者の間で「ニューヨークの競馬場は(賞金が大きくて)ビッグアップルだ」と言われたことから広まったという説や、ジャズミュージシャンたちが成功を夢見て目指す街として「ビッグアップル」と呼んだという説などが有名です。
目力アップ!印象的な目元を演出するコスメの日: マスカラの日
株式会社ディー・アップが制定。日付はまつげにマスカラを塗ることで目が印象的になり大きく見えることから、目元「クッキリ(9)ぱっちり(8)」と読む語呂合わせで9月8日に。

Q: なぜ9月8日が「マスカラの日」なのですか?
A: マスカラを使うことで目元が「ク(9)ッキリ、ぱ(8)っちり」見えることから、この語呂合わせで化粧品などを扱う株式会社ディー・アップが制定しました。
Q: マスカラはいつ頃から使われているのですか?
A: 古代エジプト時代には既に、目の周りを黒く縁取るコール墨などが魔除けや目の保護、そして化粧として使われていました。現代のようなブラシで塗るタイプのマスカラは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて欧米で登場し、その後改良が重ねられてきました。
Q: マスカラにはどのような種類がありますか?
A: まつ毛を長く見せる「ロングタイプ」、まつ毛の量を多く見せる「ボリュームタイプ」、まつ毛を上向きにカールさせる「カールタイプ」、汗や水に強い「ウォータープルーフタイプ」、お湯で簡単に落とせる「フィルムタイプ」など、仕上がりの好みや機能によって様々な種類があります。ブラシの形状も多様です。
健康効果に注目、語呂合わせで制定された植物の日: 桑の日
株式会社お茶村が制定。日付は「く(9)わ(8)」(桑)と読む語呂合わせから。
Q: なぜ9月8日が「桑の日」なのですか?
A: 「く(9)わ(8)」と読む語呂合わせから、桑の葉を使った健康茶などを製造・販売する株式会社お茶村が制定しました。
Q: 桑の葉にはどのような健康効果が期待されていますか?
A: 桑の葉には、デオキシノジリマイシン(DNJ)という特有の成分が含まれており、これが糖の吸収を穏やかにする効果があるとして注目されています。そのため、食後の血糖値上昇抑制やダイエット効果が期待されています。その他にも、食物繊維、カルシウム、鉄分などのミネラル、ビタミン類も豊富に含まれています。
Q: 桑はどのように利用されてきましたか?
A: 桑の葉は、古くから養蚕(カイコを飼育して絹糸をとること)におけるカイコの唯一の飼料として非常に重要な植物でした。また、葉はお茶として飲用されたり、民間薬として利用されたりしてきました。桑の実(マルベリー)は生食やジャムなどに加工されます。
処暑の終わり、秋の気配が深まる頃: 白露(二十四節気)
白露(はくろ)は二十四節気の一つ。この頃になると、夜の間に大気が冷え込み、草花や木に朝露が付き始めることから「白露」と名付けられました。秋の気配が次第に濃くなってくる時期です。通常は9月8日頃ですが、年によって日付が変わることがあります。
Q: 白露の頃にはどのような気候や自然の変化が見られますか?
A: 日中の暑さはまだ残るものの、朝晩は涼しく感じられる日が増えてきます。空気が澄んできて空が高く見えるようになり、秋の草花(例:萩、桔梗、ススキなど)が見頃を迎え始めます。夜が長くなり、虫の声も豊かになります。
Q: この時期の旬の食べ物にはどんなものがありますか?
A: 秋刀魚(さんま)が出回り始め、梨やぶどうなどの果物も旬を迎えます。里芋やキノコ類なども美味しくなる時期です。