9月12日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
国際宇宙年と日本人初飛行にちなむ未来への希望の日: 宇宙の日
日本の科学技術庁(現:文部科学省)と文部省・宇宙科学研究所(現:国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所)が1992年(平成4年)に制定。1992年は世界中が協力して宇宙や地球環境について考えようという「国際宇宙年」だった。これをきっかけに記念日が制定され、日付は一般公募で決められた。
Q: なぜ9月12日が「宇宙の日」なのですか?
A: 1992年が「国際宇宙年(ISY)」であったことと、この日に毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトル「エンデバー」に搭乗し宇宙へ飛び立ったことを記念して、一般公募により選ばれました。
Q: 国際宇宙年とはどのような年でしたか?
A: 地球環境問題などに対する宇宙からの貢献の重要性を世界的に認識し、宇宙開発に関する国際協力を推進するために提唱された年です。「宇宙と地球」をテーマに、様々な国で関連イベントやプロジェクトが実施されました。
Q: 毛利衛さんの宇宙飛行はどのような意義がありましたか?
A: 日本人初のスペースシャトル搭乗科学技術者(ペイロードスペシャリスト)として、日米共同の様々な宇宙実験(材料科学、ライフサイエンスなど)を行いました。この飛行は日本の有人宇宙活動の本格的な始まりとなり、後の宇宙開発に大きな影響を与えました。
古代ギリシャの故事に由来する長距離走記念日: マラソンの日
マラトンの戦いが紀元前450年の9月12日に起こったことから。1896年(明治29年)にアテネで第1回オリンピックが開かれるに当たり、この故事を偲んでマラトンからアテネ競技場までの約40kmの競走が加えられ、初めての「マラソン競走」が行われた。
Q: なぜこの日が「マラソンの日」なのですか?
A: 紀元前450年(※日付や年には諸説あり)のこの日に、古代ギリシャのアテナイ軍がペルシャ軍に勝利した「マラトンの戦い」があったとされる故事に由来します。
Q: マラトンの戦いの故事とはどのようなものですか?
A: 伝令の兵士フェイディピデスが、マラトンでの勝利の報をアテナイの元老院まで約40km走り伝え、「喜べ、我らの勝利だ」と告げた直後に息絶えた、という伝説に基づいています。この美談が、1896年の第1回近代オリンピック(アテネ)で「マラソン競走」が創設されるきっかけとなりました。
Q: 現在のマラソンの距離(42.195km)はどのように決まったのですか?
A: 第1回アテネ五輪では約40kmでしたが、1908年の第4回ロンドン五輪で、当時のイギリス王妃アレクサンドラが「スタート地点を宮殿の庭、ゴール地点を競技場のボックス席の前に」と要望した結果、走行距離が26マイル385ヤード(42.195km)という半端な距離になりました。これが後に正式なマラソンの距離として採用されました。
県の再設置を祝う郷土愛の日: 鳥取県民の日
鳥取県が1998年(平成10年)に条例で「とっとり県民の日」として制定。1881年(明治14年)のこの日、1876年(明治9年)に島根県に編入されて消滅した鳥取県が、島根県から分離して鳥取県が再び設置され、現在の鳥取県が誕生した。
Q: なぜ鳥取県は一度消滅したのですか?
A: 明治政府による府県統合政策の一環で、1876年(明治9年)に当時の鳥取県が隣接する島根県に併合されたためです。
Q: どのようにして鳥取県は再設置されたのですか?
A: 旧鳥取藩士族らを中心に、県庁が遠くなり行政サービスが低下することなどを理由に、鳥取県の分離独立を求める住民運動(「鳥取県再置運動」)が粘り強く展開されました。その熱意が政府に認められ、5年後の1881年(明治14年)9月12日に再び鳥取県が設置されることになりました。
Q: 「とっとり県民の日」にはどのようなことが行われますか?
A: 県民が鳥取県の歴史や自然、文化に親しみ、郷土への愛着と誇りを深めることを目的に、県立施設の無料開放や割引、記念式典や関連イベントなどが県内各地で実施されます。
知識とひらめきを楽しむ語呂合わせの日: クイズの日
株式会社キュービックが制定。日付は「ク(9)イ(1)ズ(2)」と読む語呂合わせから。

Q: なぜ9月12日が「クイズの日」なのですか?
A: 「ク(9)イ(1)ズ(2)」と読む語呂合わせから、クイズコンテンツの制作などを行う株式会社キュービックが制定しました。
Q: クイズはいつ頃から楽しまれているのですか?
A: 古代ギリシャの神話(スフィンクスの謎かけなど)にも見られるように、問いと答えの形式は古くから存在しました。現代のような娯楽としてのクイズは、ラジオやテレビの普及とともに発展し、知識を競ったり、ひらめきを楽しんだりする多様な形式が生まれました。
Q: クイズを楽しむことにはどんなメリットがありますか?
A: 新しい知識や情報を得るきっかけになるだけでなく、考える力(思考力、推理力、発想力)を鍛えることができます。また、友人や家族と一緒に楽しむことでコミュニケーションが深まったり、正解した時の達成感を味わえたりするのも魅力です。
水に関連する職業の人々に感謝する日: 水路記念日
1871年(明治4年)7月28日(新暦9月12日)、兵部省海軍部水路局(海上保安庁水路業務部の前身)が設置されたことを記念して、海上保安庁が1947年(昭和22年)に制定しました(当初は旧暦の7月28日でしたが、後に新暦の9月12日に変更)。
Q: 水路業務とはどのような仕事ですか?
A: 船舶が安全に航行できるように、海図(海の地図)を作成・提供したり、灯台や灯浮標などの航路標識を設置・管理したり、潮汐(潮の満ち引き)や海流などの海洋情報を提供したりする業務のことです。海上交通の安全確保や海洋開発、海洋環境保全に不可欠な役割を担っています。
Q: 海図はどのように作られるのですか?
A: 測量船を使って海底の地形や水深を精密に測量し、海岸線の形状、港湾施設、浅瀬や岩礁などの危険箇所、航路標識の位置などの情報を正確に図面に表します。常に最新の情報に更新され、船舶の安全な航行を支えています。
Q: 水路記念日には何かイベントがありますか?
A: 海上保安庁などが、水路業務への理解を深めてもらうために、測量船の一般公開や、海図に関する展示、体験イベントなどを実施することがあります。