9月20日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
航空安全と発展を願う、歴史ある記念日: 空の日
1940年(昭和15年)に「航空の日」として制定。戦争中中断されていたが、1953年(昭和28年)に復活。運輸省(現:国土交通省)航空局が1992年(平成4年)に「空の日」と改称した。
Q: なぜ9月20日が「空の日」なのですか?
A: もともと1940年に制定された「航空の日」が9月20日だったことに由来します。日付の明確な選定理由は記録に残っていませんが、日本の航空史における何らかの重要な出来事(例えば、航空機による初飛行や航空関連法の制定など)に関連している可能性が考えられます。
Q: 「空の日」にはどのような目的がありますか?
A: 航空(空を飛ぶこと、航空機、空港など)が私たちの生活や経済、国際交流に果たしている役割への理解と関心を深めてもらうとともに、航空の安全確保と今後のさらなる発展を願うことを目的としています。
Q: 「航空の日」から「空の日」へ名称が変わった理由は?
A: 1992年に、より広く国民に親しまれ、航空分野だけでなく「空」そのものへの関心を広げることを目指して「空の日」へと改称されました。この年は国際民間航空機関(ICAO)の設立50周年を記念する年でもありました。
公共交通の足、日本初の乗り合いバス運行記念: バスの日
日本バス協会が1987年(昭和62年)に行った全国バス事業大会で制定。1903年(明治36年)のこの日、二井商会による乗り合い自動車が京都市内の堀川中立売~七条~祇園の間を走った。

Q: 日本で最初に走ったバスはどのようなものでしたか?
A: 1903年に京都市で二井(にい)商会という会社が、蒸気自動車を改造した6人乗りの車両2台を使用して運行を開始しました。これが日本における路線バス(乗り合い自動車)の始まりとされています。
Q: なぜ「バスの日」が制定されたのですか?
A: バスが地域住民の移動を支える重要な公共交通機関であることを社会に広くアピールし、その役割や利便性への理解を深め、利用促進を図ることを目的に、日本バス協会が制定しました。
Q: 「バスの日」には何かイベントがありますか?
A: 全国のバス事業者や関連団体によって、バスの無料乗車デー、珍しいバスの展示、バス運転体験、バスグッズの販売、バスに親しむためのイベントなどが開催されることがあります。
宇宙開発の黎明期、国産技術の第一歩: 国産ロケット初打ち上げの日
1957年(昭和32年)のこの日、秋田県道川海岸のロケットセンターから国産ロケットが初めて打ち上げられ、実験が成功した。
Q: 初めて打ち上げられた国産ロケットについて教えてください。
A: 1957年9月20日に打ち上げられたのは、東京大学生産技術研究所が開発した「ベビーTロケット」でした。全長約1.3m、直径約8cmと比較的小型でしたが、テレメーター(遠隔測定装置)を搭載し、飛行中のデータを地上に送ることに成功しました。これが日本の宇宙観測ロケット開発の重要な一歩となりました。
Q: なぜ秋田県の海岸でロケット打ち上げ実験が行われたのですか?
A: 当時、東京大学のロケット実験場が秋田県道川海岸(現在の由利本荘市)に設置されていました。人家から離れており、海に向かって打ち上げることで、万が一の事故の際にも被害を最小限に抑えられるため、ロケットの打ち上げ実験に適した場所とされました。
Q: この実験成功は日本の宇宙開発にどのような影響を与えましたか?
A: 日本が独自の技術でロケットを開発し、打ち上げ、飛行データを取得するという一連のプロセスを成功させたことは、その後の本格的な科学衛星打ち上げや宇宙開発計画へと繋がる大きな自信と経験をもたらしました。日本の宇宙開発史における基礎研究の重要な成果です。
伝承遊びの楽しさを再発見、全国大会開催記念: お手玉の日
「日本のお手玉の会」が制定。1992年(平成4年)のこの日、「第1回全国お手玉遊び大会」が、新居浜市で開かれたことを記念したもの。

Q: なぜお手玉遊びの全国大会が開催されたのですか?
A: かつては身近な遊びであったお手玉ですが、時代の変化とともに遊ぶ機会が減っていました。そこで、お手玉遊びの楽しさや、手先の器用さ、集中力、リズム感を養うといった教育的な価値を再評価し、世代を超えて普及・伝承していくことを目的に、愛好家団体である「日本のお手玉の会」が大会を企画・開催しました。
Q: お手玉はいつ頃からある遊びなのですか?
A: 正確な起源は不明ですが、飛鳥・奈良時代には既に存在したとも言われ、古い歴史を持つ遊びです。江戸時代には庶民の間で広く親しまれ、様々な遊び方や歌が生まれました。中に入れる材料も、小豆や数珠玉、米、砂など、地域や時代によって様々でした。
Q: お手玉遊びにはどのような効果が期待できますか?
A: 複数の玉をリズミカルに扱うことで、手指の巧緻性(器用さ)、目と手の協調性、集中力、リズム感などが養われます。また、左右の手をバランスよく使うことから、脳の活性化にもつながると言われています。遊びを通じてコミュニケーションが生まれる効果もあります。
秋の訪れ、ご先祖様を敬う期間の始まり: 彼岸の入り(秋)
秋のお彼岸の初日。秋分の日(9月23日頃)を中日とし、その前後3日間を合わせた計7日間がお彼岸の期間とされ、この日はその始まりにあたります。(※秋分の日の日付により、彼岸入りの日も変動します。2024年の秋分の日は9月22日なので、彼岸入りは9月19日です。しかし、伝統的に9月20日頃と認識されることもあります。)
Q: 「彼岸」とはどういう意味ですか?
A: 仏教の言葉で、私たちがいる迷いの世界「此岸(しがん)」に対して、悟りの境地である向こう岸「彼岸(ひがん)」を意味します。太陽が真東から昇り真西に沈む春分と秋分は、彼岸(極楽浄土は西にあるとされる)に最も近づける日と考えられ、この時期にご先祖様を供養する日本独自の仏教行事となりました。
Q: お彼岸には具体的に何をしますか?
A: お墓参りをして、お墓の掃除、お花やお線香のお供え、そしてご先祖様への感謝と供養を行います。また、家庭の仏壇にもおはぎ(秋)やぼたもち(春)などをお供えし、手を合わせるのが一般的な習慣です。
Q: 春のお彼岸との違いはありますか?
A: ご先祖様を供養するという基本的な意味合いは同じですが、お供えするものが異なります。春は牡丹の花が咲く時期なので「ぼたもち」、秋は萩の花が咲く時期なので「おはぎ」と呼ばれます(中身は基本的に同じです)。
命の尊さを考える一週間(〜9/26): 動物愛護週間
動物愛護管理法に基づき、広く国民に動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めてもらうために定められた週間(毎年9月20日~26日)。この日はその初日にあたります。
Q: なぜこの期間が動物愛護週間なのですか?
A: 動物愛護管理法が施行された日(1974年9月20日)や、気候が穏やかでイベントなどを実施しやすい時期であることなどを考慮して定められたとされています。
Q: この週間にはどのようなことが行われますか?
A: 国や地方自治体、動物愛護団体、動物園などが中心となり、動物の適正な飼い方についてのセミナー、動物とのふれあいイベント、動物に関する写真展、動物慰霊祭などを全国各地で開催します。ペットだけでなく、全ての動物への思いやりと命の尊さを考える機会とされています。
Q: 私たちにできる動物愛護とは何でしょうか?
A: ペットを飼う場合は、最後まで責任を持って愛情を込めて飼うこと(終生飼養)。動物虐待や遺棄は絶対にしないこと。地域の野良猫問題に関心を持つこと。動物由来製品について考えること。動物園や水族館の役割を理解することなど、様々な形で動物福祉に関わることができます。