9月23日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
言語としての権利を尊重、ろう文化を讃える国際デー: 手話言語の国際デー
2017年(平成29年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。日付は1951年(昭和26年)に世界ろう連盟(WFD)がイタリアのローマで設立された日に由来する。手話言語が音声言語と対等であることを明確にすること、ろう者の人権が完全に保障されることが目的。
Q: なぜ世界ろう連盟の設立日が記念日になったのですか?
A: 世界ろう連盟(World Federation of the Deaf, WFD)は、世界中のろう者の団体で構成される国際的な組織であり、ろう者の人権擁護や手話言語の地位向上に大きく貢献してきました。その設立日(1951年9月23日)を記念することで、手話言語の重要性とろう文化への理解を国際社会に訴える目的があります。
Q: 手話は世界共通なのですか?
A: いいえ、手話は国や地域によって異なる独自の言語です。日本手話、アメリカ手話、イギリス手話など、それぞれに固有の文法や語彙体系を持っています。音声言語と同様に、自然に発生し発展してきた多様な言語の一つです。
Q: 日本では手話言語についてどのような取り組みがありますか?
A: 2011年に改正された障害者基本法で、手話が言語として位置づけられました。また、手話言語条例を制定する自治体が増えるなど、手話の普及や手話通訳者の養成、情報保障(手話による情報提供)などの取り組みが進められています。
計算によって予測された青い惑星の発見: 海王星の日
1846年のこの日、ドイツ・ベルリン天文台のヨハン・ガレが望遠鏡を用いて「海王星」を発見した。
Q: 海王星はどのようにして発見されたのですか?
A: 海王星の発見は、天王星の実際の軌道が計算上の予測とわずかにずれていることに天文学者たちが気づいたことから始まりました。フランスのユルバン・ルヴェリエとイギリスのジョン・アダムズが、それぞれ独立に未知の惑星の重力の影響によるものだと考え、その惑星の位置を計算で予測しました。ベルリン天文台のヨハン・ガレは、ルヴェリエの予測に基づいて観測を行い、1846年9月23日の夜に実際に海王星を発見しました。
Q: なぜ肉眼で見えない海王星の存在を予測できたのですか?
A: ニュートンが確立した万有引力の法則(天体の運動法則)に基づいて、天王星の軌道のずれを引き起こしている未知の天体の質量や軌道を数学的に計算することが可能だったためです。これは、天体力学の理論的な勝利とされています。
Q: 海王星はどのような惑星ですか?
A: 太陽系で最も外側にある惑星(冥王星は準惑星)で、巨大な氷惑星に分類されます。メタンを多く含む大気の影響で美しい青色に見えます。非常に強い風が吹き荒れていることでも知られています。
筆記文化の進化、インク貯蔵の工夫を記念: 万年筆の日
1809年のこの日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案し、特許を取得した。
Q: なぜこの日が「万年筆の日」なのですか?
A: 1809年9月23日に、イギリスの発明家フレデリック・B・フォルシュが、軸(胴体)の部分にインクを貯蔵し、ペン先へ供給する仕組みを持つ筆記具の特許を取得したことに由来します。これが現代の万年筆の原型の一つと考えられています。
Q: それまでの筆記具とどう違ったのですか?
A: それまでは、ペン先をインク壺に浸けながら書く必要がありましたが、フォルシュの考案した筆記具は、軸内にインクを貯めておくことで、インクを補充する手間なく連続して書くことを可能にしました。利便性を大きく向上させる発明でした。
Q: 万年筆の魅力は何ですか?
A: インクの色やペン先の太さ(書き味)を自分の好みに合わせて選べること、軽い筆圧で滑らかに書けること、使い込むほどにペン先が自分の書き癖に馴染んでくることなどが魅力です。また、高級感のあるデザインのものも多く、ステータスシンボルやギフトとしても人気があります。
足元の身だしなみを大切にする語呂合わせの日: 靴磨きの日
株式会社アールアンドデーが制定。日付は「く(9)つ(2)み(3)がき」(靴磨き)と読む語呂合わせから。

Q: なぜ9月23日が「靴磨きの日」なのですか?
A: 「く(9)つ(2)み(3)がき」と読む語呂合わせから、靴クリームやシューケア用品などを扱う株式会社アールアンドデーが制定しました。
Q: 靴磨きはなぜ大切なのですか?
A: 特に革靴は、定期的に手入れをすることで、見た目の美しさを保つだけでなく、革に必要な油分や水分を補給し、乾燥やひび割れを防ぎ、靴の寿命を延ばすことができます。また、手入れの行き届いた靴は、清潔感や身だしなみへの配慮といった印象を与えます。
Q: 靴磨きの基本的な手順を教えてください。
A: まずブラシで靴全体のホコリや汚れを落とします。次にクリーナーで古いクリームや汚れを拭き取ります。その後、靴クリームを少量ずつ塗り込み、革に栄養を与え、色艶を出します。最後にブラシや布で磨き上げて仕上げます。防水スプレーを使うのも効果的です。
不動産取引の指標となる日(9月の第4火曜日): 不動産の日
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984年(昭和59年)に制定。日付は秋の不動産取引が活発になるシーズンであることと、「ふ(2)どう(10)さん(3)」の語呂合わせから当初は10月23日でしたが、後に現在の9月23日(※秋分の日であり国民の祝日になることが多い)に変更されました。
Q: なぜ不動産取引が秋に活発になるのですか?
A: 秋は気候が良く、引っ越しや住み替えを考える人が増える時期であること、また年末や年度末に向けて住宅購入や売却の計画を立て始める人が多いことなどが理由として挙げられます。
Q: 不動産取引で注意すべき点は何ですか?
A: 不動産は高額な取引であるため、物件の状況(建物の状態、周辺環境、法的規制など)を十分に調査・確認すること、契約内容(売買契約書、重要事項説明書など)をよく理解すること、信頼できる不動産会社や専門家(弁護士、司法書士など)に相談することが重要です。
Q: 全宅連はどのような団体ですか?
A: 全国の宅地建物取引業者(不動産業者)で組織される業界団体です。不動産取引の適正化や消費者保護、業界の健全な発展、関連制度に関する政策提言などを行っています。ハトのマークがシンボルです。