2月14日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
愛と感謝を伝える世界的な日: バレンタインデー
日本では主に女性から男性へチョコレートを贈って愛や感謝の気持ちを伝える日として定着しています。この日は、ローマ皇帝による自由結婚禁止政策に反して兵士たちの結婚式を執り行い、処刑されたとされるキリスト教の聖職者、聖ウァレンティヌス(バレンタイン)の殉教の日(西暦269年頃)に由来すると言われています。

Q: なぜ日本ではチョコレートを贈る習慣が広まったのですか?
A: 日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が広まったのは、1950年代後半から1970年代にかけて、神戸のチョコレート会社モロゾフや、メリーチョコレートカムパニー、森永製菓などの製菓業界が「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈りましょう」という趣旨のキャンペーンを展開したことが大きなきっかけとされています。これが女性たちの間で徐々に広まり、独自の文化として定着しました。
Q: 聖バレンタインはどのような人物だったのですか?
A: 3世紀のローマ帝国時代のキリスト教の司祭(または司教)であったと伝えられています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は、兵士の士気が下がると考え、若者の結婚を禁止していました。しかし、聖バレンタインはこれを憐れみ、密かに兵士たちの結婚式を執り行っていたため、皇帝の怒りを買い捕らえられ、処刑されたという伝説があります。このことから、彼は愛の守護聖人とされています。
Q: 海外のバレンタインデーは日本とどのように違いますか?
A: 欧米など多くの国では、バレンタインデーは「恋人たちの日」として、男女がお互いに愛や感謝を伝える日とされています。チョコレートだけでなく、花(特に赤いバラ)、カード、アクセサリー、ディナーなどを贈り合うのが一般的で、男性から女性へ贈るケースも多く見られます。また、恋人だけでなく、家族や友人など親しい人に感謝を伝える日としている地域もあります。
バレンタインの贈り物に選択肢を増やす日: ネクタイの日
バレンタインデーにチョコレートを贈るだけでなく、男性へのプレゼントとしてネクタイも選択肢に加えてもらおうという意図で、ネクタイ業界などが制定したとされる記念日です。なお、日本ネクタイ組合連合会は、日本で初めてネクタイが生産された日とされる10月1日も「ネクタイの日」として制定しています。
Q: なぜバレンタインデーと同じ日がネクタイの記念日になったのですか?
A: バレンタインデーのギフト商戦に合わせて、チョコレート以外の贈り物としてネクタイをアピールし、販売促進につなげる目的があったと考えられます。百貨店や紳士服店などが連携してキャンペーンを行うことがあります。
Q: 10月1日の「ネクタイの日」との違いは何ですか?
A: 10月1日は、1884年に小山梅吉氏が日本で初めてネクタイの製造を始めたとされる日を記念しています。こちらは日本のネクタイ産業の歴史的な始まりを記念する日です。一方、2月14日は主にバレンタインデーのギフト需要に関連付けられた販促的な意味合いが強い記念日と言えます。
Q: バレンタインにネクタイを贈る場合、どんな点に注意して選ぶと良いですか?
A: 贈る相手の年齢、普段のスーツやシャツのスタイル、好きな色や柄、利用シーン(ビジネス、カジュアルなど)を考慮して選ぶことが大切です。素材(シルク、ウール、ニットなど)によっても印象が変わります。相手の好みが分からない場合は、シンプルな無地や、定番のレジメンタルストライプ、小紋柄などが比較的合わせやすいでしょう。
だしの基本、日本の食卓を支える魚の語呂合わせ: 煮干の日
日付の「に(2)ぼ(1=棒)し(4)」と読む語呂合わせから、煮干しの普及や消費拡大を目指して制定されたとされる記念日です。制定団体は複数あるようですが、全国煮干協会などがPR活動を行っています。
Q: なぜ「に(2)ぼ(1)し(4)」と読むのですか?
A: 数字の「2」を「に」、「1」を棒状の形に見立てて「ぼ」、「4」を「し」と読む語呂合わせです。ユニークな読み方ですが、覚えやすいことから記念日として認識されています。
Q: 煮干しは主にどのような魚から作られますか?
A: 最も一般的に使われるのはカタクチイワシの稚魚です。その他、マイワシ、ウルメイワシ、アジ、サバ、トビウオ(アゴ)などの幼魚や稚魚も煮干しに加工されます。魚の種類や大きさによって、だしの風味や用途が異なります。
Q: 煮干しはどのようにして食べられていますか?
A: 最も一般的なのは、味噌汁や煮物などの「だし」を取るために使われることです。良質なタンパク質やカルシウム、DHA・EPAなどの栄養素が豊富に含まれています。だしを取った後の煮干しを佃煮にしたり、そのままおやつやおつまみとして食べたり、粉末にしてふりかけなどに利用されたりもします。
ロックンロールの巨星、初の日本公演を記念する日: ザ・ローリング・ストーンズの日
イギリスの伝説的なロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが、長年の障壁を乗り越え、1990年(平成2年)2月14日に東京ドームで初の日本公演を行ったことを記念して、ファンなどの間で言われるようになった日です。
Q: ザ・ローリング・ストーンズはなぜ「ロックの伝説」と呼ばれるのですか?
A: 1962年の結成以来、ブルースやR&Bに根差したロックンロールを追求し続け、半世紀以上にわたり世界の音楽シーンの第一線で活躍しているからです。「(I Can’t Get No) Satisfaction」「Jumpin’ Jack Flash」「Honky Tonk Women」「Start Me Up」など数多くのヒット曲を持ち、その音楽性、反抗的なイメージ、カリスマ的なライブパフォーマンスは、後世の多くのアーティストに計り知れない影響を与え続けています。
Q: なぜ初来日公演が1990年まで実現しなかったのですか?
A: 1973年にも来日公演が計画されましたが、メンバーの過去の薬物関連の問題などから日本政府が入国を許可せず、中止となりました。その後も長年にわたり来日が実現せず、ファンにとっては待ちに待った公演でした。そのため、1990年の初来日公演は社会的なニュースにもなり、大きな熱狂を呼びました。
Q: ザ・ローリング・ストーンズの音楽的な特徴は何ですか?
A: ミック・ジャガーの個性的なボーカルとステージング、キース・リチャーズと(歴代の)ギタリストが生み出す独特のギターリフとアンサンブルが特徴です。ブルースやR&Bを基盤としながらも、カントリー、ソウル、レゲエなど様々な音楽要素を取り入れ、時代と共にサウンドを変化させながらも、一貫して「ストーンズらしさ」を保ち続けています。
日本の伝統下着に光を当てる日?: ふんどしの日
一般社団法人 日本ふんどし協会が2011年に制定しました。日付はバレンタインデーと同じ2月14日ですが、「大切な人にふんどしを贈る日」として、日本の伝統的な下着であるふんどしの普及を目指しています。
Q: なぜバレンタインデーと同じ日が「ふんどしの日」なのですか?
A: バレンタインデーに女性から男性へチョコレートを贈る習慣があるように、「ふんどしの日」には女性から男性へ(あるいはその逆でも)ふんどしをプレゼントする、という新しい文化を提案・定着させたいという意図で、あえて同じ日に制定されました。話題性を作る狙いもあると考えられます。
Q: ふんどしにはどのような種類やメリットがあるとされていますか?
A: 代表的なものに、一枚の布を前から後ろに通して腰紐で結ぶ「越中(えっちゅう)ふんどし」や、長い布を股間に巻き付けて締める「六尺(ろくしゃく)ふんどし」などがあります。近年、ゴムによる締め付けがなく、通気性が良いことなどから、リラックスウェアや健康的な下着として見直す動きがあり、デザイン性の高い製品も登場しています。
Q: 日本ふんどし協会はどのような活動をしていますか?
A: ふんどしの普及を通じて、日本の伝統文化の継承や、健康増進、地域活性化などに貢献することを目指しています。ふんどしに関する情報発信、イベントの開催、「ベストフンドシストアワード」の選定・発表など、様々なPR活動を行っています。