10月25日は何の日？何の記念日？。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも？
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
世界の食文化、パスタを祝う: 世界パスタデー (World Pasta Day)
1995年（平成7年）10月25日にイタリアのローマで「第1回世界パスタ会議」が開催されたことを記念し、1998年（平成10年）に制定されました。パスタの美味しさや栄養価、手軽さ、多様性といった魅力を世界中に広め、消費を促進することを目的としています。この日には世界各国でパスタに関連する様々なイベントが開催されます。
Q: なぜローマで「世界パスタ会議」が開催されたのですか？
A: イタリアはパスタの本場であり、その食文化の中心地です。世界中のパスタ生産者や関係者が集まり、パスタの普及や品質向上について話し合う場として、ローマは最適な場所と考えられたためです。
Q: パスタにはどのような種類がありますか？
A: スパゲッティ、マカロニ、ペンネ、フェットチーネ、ラザニアなど、形状や太さ、原料によって数百種類以上あると言われています。ロングパスタ、ショートパスタ、詰め物パスタなどに大別され、それぞれソースとの相性が異なります。
Q: パスタの栄養価はどうですか？
A: 主な原料であるデュラム小麦は炭水化物が豊富でエネルギー源となります。また、たんぱく質や食物繊維、ビタミンB群なども含んでいます。全粒粉パスタを選べば、さらに食物繊維やミネラルを多く摂取できます。組み合わせるソースや具材によって栄養バランスを調整できます。
リスナーの声がラジオを変えた？: リクエストの日
1936年（昭和11年）10月25日に、ドイツのベルリンにある帝国放送（ドイツ放送）で、世界で初めてとされるラジオのリクエスト番組が始まったことに由来するとされる記念日です。（制定団体や明確な目的は不明です）
Q: なぜ世界初のリクエスト番組が始まったのですか？
A: 当時のラジオ放送は、事前に決められたプログラムを一方的に流すのが主流でした。リスナーが聴きたい曲を放送局に伝え、それに応えるという双方向的な番組形式は画期的であり、リスナーの満足度を高め、番組への参加意識を促す新しい試みだったと考えられます。
Q: リクエスト番組はどのような影響を与えましたか？
A: リスナーの好みが番組内容に反映されるようになり、ポピュラー音楽のヒットチャート形成などにも影響を与えました。また、ラジオ局とリスナーとの距離を縮め、より親しみやすいメディアとしてのラジオの地位を確立する一助となったと言えるでしょう。
Q: 日本でリクエスト番組が始まったのはいつ頃ですか？
A: 日本でも戦後、ラジオ放送が普及する中でリクエスト番組が登場し、人気を集めました。特に深夜放送などで、若者たちが電話やはがきでリクエストを送るスタイルが定着しました。
「いいお米」新潟産をPR: 新潟米の日
JA全農にいがた（全国農業協同組合連合会 新潟県本部）が制定。日付は、新潟米の代表品種である「コシヒカリ」と「こしいぶき」が、美味しいお米（いいお米）の代表であることから、「い（1）いお（0）米、に（2）いがたコ（5）シヒカリ、こしいぶき」と読む語呂合わせから。
Q: なぜJA全農にいがたがこの日を制定したのですか？
A: 日本有数の米どころである新潟県産の米、特にブランド米として名高い「コシヒカリ」や、県が開発した「こしいぶき」の美味しさや品質の高さを全国の消費者にアピールし、消費拡大と新潟米全体のイメージアップを図ることを目的としています。
Q: 語呂合わせが少し複雑ですが、どういう意味ですか？
A: 「10月」を「いいお米」の「い(1)いお(0)」に、「25日」を「新潟(に=2)」「コシヒカリ・こしいぶき(こ=5)」という風に、代表的な品種名の一部も読み込んだユニークな語呂合わせです。
Q: 新潟米が美味しいとされる理由は何ですか？
A: 新潟県は、米作りに適した肥沃な土壌、信濃川や阿賀野川など豊富な水源、昼夜の寒暖差が大きい気候といった自然条件に恵まれています。また、生産者の高い技術力や品質管理への取り組みも、美味しいお米を生み出す要因となっています。
キリシタン弾圧と重税への抵抗: 島原の乱の日
1637年（寛永14年）10月25日に、肥前国（現在の長崎県）島原半島と肥後国（現在の熊本県）天草諸島の農民たちが、島原藩と唐津藩による過酷な年貢の取り立てと、厳しいキリスト教（キリシタン）弾圧に耐えかねて蜂起した「島原の乱」（島原・天草一揆）が始まった日です。この日、島原の領民が代官・林兵左衛門を殺害したことが乱の直接的なきっかけとなりました。
Q: 島原の乱の原因は何だったのですか？
A: 主な原因は、島原藩主・松倉氏と唐津藩（天草を支配）の寺沢氏による極めて重い年貢の徴収と、それに伴う厳しい取り立てでした。加えて、江戸幕府によるキリスト教禁止令に基づく激しい弾圧（改宗の強制、拷問、処刑など）が、潜伏キリシタンが多かったこの地域の領民の不満と反発を増大させました。
Q: 誰が乱を指導したのですか？
A: わずか16歳（数え年）の少年、天草四郎（本名：益田時貞）が、カリスマ的な指導者として一揆軍の総大将に擁立されました。彼はキリシタンの間で奇跡を起こす少年として信じられていたと言われています。
Q: 島原の乱の結果はどうなりましたか？
A: 一揆軍は島原半島の原城（はらじょう）に立てこもり、幕府軍と激しい攻防を繰り広げましたが、約4ヶ月後の1638年2月末（旧暦）、食糧不足と幕府軍の総攻撃により落城し、天草四郎を含む一揆勢（約3万7千人と言われる）のほとんどが殺害されました。この乱の後、幕府はキリスト教禁教政策と鎖国体制を一層強化しました。
芸術家ピカソの誕生日: ピカソ・デー
20世紀最大の芸術家の一人であり、キュビスムの創始者として知られるスペイン出身の画家パブロ・ピカソ（Pablo Picasso）が、1881年10月25日に生まれたことを記念する日です。（特定の制定団体があるわけではありません）
Q: パブロ・ピカソはどのような画家でしたか？
A: 幼少期から卓越した画才を発揮し、生涯を通じて作風を次々と変化させながら、絵画、彫刻、陶芸、版画など幅広い分野で膨大な数の作品を生み出しました。特にジョルジュ・ブラックと共に創始した「キュビスム」は、西洋美術の伝統的な表現方法に革命をもたらしました。
Q: ピカソの代表作にはどのようなものがありますか？
A: 初期（青の時代、ばら色の時代）の作品から、キュビスムの代表作『アヴィニョンの娘たち』、スペイン内戦の悲劇を描いた大作『ゲルニカ』などが特に有名です。生涯を通じて常に新しい表現を模索し続けた革新的な芸術家でした。
Q: ピカソの作品はどこで見られますか？
A: パリのピカソ美術館やバルセロナのピカソ美術館をはじめ、世界中の主要な美術館に収蔵されています。日本でも、箱根の彫刻の森美術館などにまとまったコレクションがあります。
産業復興への決意: 産業復興の日
1946年（昭和21年）10月25日に、戦後の荒廃した日本経済の再建を目指して「産業復興会議」が初めて開催されたことを記念する日とされています。（制定団体等は不明です）
Q: 産業復興会議とはどのような会議でしたか？
A: 終戦直後の厳しい経済状況の中で、政府、産業界、労働界の代表などが集まり、石炭や鉄鋼といった基幹産業の増産、インフレーションの抑制、労働問題など、日本経済の再建に向けた重要課題について議論し、協力体制を築くことを目的とした会議でした。
Q: 戦後の日本経済はどのような状況でしたか？
A: 空襲による生産設備の破壊、資源や食料の極端な不足、急激なインフレーション、高い失業率など、国民生活は困窮を極めていました。経済の立て直しは国家的な最優先課題でした。
Q: この会議はその後の復興にどう繋がりましたか？
A: この会議などを通じて、石炭・鉄鋼などの基幹産業に資源を重点的に投入する「傾斜生産方式」などが採られ、その後の日本の高度経済成長への足がかりが築かれていきました。官民一体となった復興への強い意志を示す象徴的な出来事でした。
