10月27日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
「テディ」の愛称の由来: テディベアズ・デー
テディベア(Teddy bear)の名前の由来となった、アメリカ合衆国の第26代大統領セオドア・ルーズベルト(愛称:テディ)の誕生日にちなんで制定された記念日です。
Q: なぜルーズベルト大統領の愛称がテディベアの名前の由来になったのですか?
A: 1902年、ルーズベルト大統領がミシシッピ州での熊狩りに出かけた際、瀕死の小熊を撃つのを拒んだというエピソードが新聞で報道され、それを基にした風刺漫画が人気を博しました。この話にちなんで、ニューヨークのおもちゃ屋が熊のぬいぐるみに「テディのベア(Teddy’s Bear)」と名付けて販売したところ大ヒットし、「テディベア」という名前が定着しました。
Q: テディベアはどのような特徴を持つぬいぐるみですか?
A: 一般的には、詰め物でふっくらとしており、首や手足が動く(ジョイント式)ものが伝統的なテディベアとされています。様々な素材やデザインのものがあり、コレクションアイテムとしても人気があります。
Q: テディベアズ・デーには何をしますか?
A: 自分の持っているテディベアを大切にしたり、新しいテディベアを探したり、テディベアに関するイベントに参加したりする日とされています。プレゼントとして贈る人もいます。
本に親しむ週間の始まり: 読書の日
毎年10月27日から11月9日まで実施される「読書週間」の初日にあたる日です。読書推進運動協議会などが中心となって制定しました。
Q: なぜ「読書週間」が設けられたのですか?
A: 第二次世界大戦後の1947年(昭和22年)に、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」という決意のもと、出版社、取次、書店、図書館、そして新聞・放送などメディア界が協力して始められました。読書への関心を高め、読書習慣を奨励することを目的としています。
Q: なぜ10月27日から11月9日までの期間なのですか?
A: この期間設定の明確な理由は諸説ありますが、戦後の教育改革への関心が高まっていた時期であることや、気候が良く読書に適した季節であることなどが考慮されたと考えられます。
Q: 読書をすることのメリットは何ですか?
A: 新しい知識や教養が身につく、語彙力や表現力が豊かになる、想像力や思考力が養われる、集中力が高まる、ストレス軽減につながるなど、様々なメリットがあります。また、多様な価値観に触れることで、視野が広がり、人間的な成長も期待できます。
読む・書く・伝える文化を大切に: 文字・活字文化の日
2005年(平成17年)7月に制定・施行された「文字・活字文化振興法」によって定められた記念日です。日付は、多くの人に読書に親しんでもらう目的で実施されている「読書週間」の初日である10月27日にちなんでいます。
Q: なぜ「文字・活字文化の日」が制定されたのですか?
A: インターネットの普及などにより、活字離れや読書量の低下が懸念される中で、文字や活字(書籍、新聞、雑誌など)によって築かれてきた文化の重要性を社会全体で再認識し、その振興を図ることを目的としています。
Q: 「読書の日」とは何が違うのですか?
A: 「読書の日」が主に読書活動そのものに焦点を当てているのに対し、「文字・活字文化の日」は、書籍、新聞、雑誌などの出版文化全体や、それらを支える図書館、書店、さらには「読む」「書く」といった行為そのものを含む、より広範な文化の振興を目指しています。
Q: 文字・活字文化の振興のためにどのような取り組みが行われていますか?
A: 国や地方自治体による読書活動の推進、図書館サービスの充実、学校教育における言語能力の育成、出版活動への支援、文字・活字文化に関するイベントの開催などが挙げられます。
日本陸上界の快挙達成: 世界新記録の日
1931年(昭和6年)10月27日に、東京の神宮競技場(現在の国立競技場の場所にあった)で行われた第6回明治神宮体育大会において、日本の陸上選手が日本初となる公認の世界新記録を樹立したことを記念する日です。南部忠平選手が走り幅跳びで7m98、織田幹雄選手が三段跳びで15m58の世界新記録を達成しました。

Q: なぜこの大会で世界新記録が生まれたのですか?
A: 明治神宮体育大会は、当時の日本における国民体育大会のような位置づけの重要な大会であり、国内トップレベルの選手が集結していました。両選手の高い実力に加え、好条件や競技への集中力が記録達成につながったと考えられます。
Q: 南部忠平選手と織田幹雄選手はどのような選手でしたか?
A: 織田幹雄選手は、1928年のアムステルダムオリンピック三段跳びで、日本人初のオリンピック金メダルを獲得した名選手です。南部忠平選手も、翌1932年のロサンゼルスオリンピック三段跳びで金メダル、走り幅跳びで銅メダルを獲得しており、共に日本の陸上競技のレベルを世界水準に引き上げたパイオニアです。
Q: この出来事にはどのような意義がありましたか?
A: 日本のスポーツ界にとって、陸上競技で世界記録を達成したことは大きな自信となり、国際舞台でのさらなる活躍への弾みとなりました。また、国民にとっても、日本のスポーツの実力が世界レベルにあることを示し、勇気と誇りを与える出来事でした。
組織内の情報共有と絆: 機関紙の日
第一資料印刷株式会社(東京都新宿区)が制定。日付は、日本で最初の本格的な雑誌の一つとされる『西洋雑誌』が洋学者の柳河春三によって1867年10月に創刊されたことと、機関紙(誌)が組織の会員や構成員同士の「つ(2)な(7)がり」を深める役割を持つことから10月27日としたもの。
Q: なぜ第一資料印刷が制定したのですか?
A: 同社は機関紙・広報誌などの企画・制作・印刷を主要な事業としており、その媒体価値や重要性を社会にアピールするとともに、自社の事業をPRする目的で制定したと考えられます。
Q: 「つ(2)な(7)がり」の語呂合わせについて教えてください。
A: 機関紙が、組織や団体とそのメンバー、あるいはメンバー同士の「つながり」を築き、維持する上で重要な役割を果たすことに着目し、数字の「2」を「つ」、「7」を「な」と読む語呂合わせを当てはめたものです。
Q: 機関紙(誌)にはどのような役割やメリットがありますか?
A: 組織内の情報共有(活動報告、方針伝達、連絡事項など)、理念やビジョンの浸透、メンバー間のコミュニケーション促進、組織への帰属意識や一体感の醸成、外部への広報・PRなどの役割があります。紙媒体ならではの保存性や一覧性もメリットと言えます。
音と映像の記憶を守る: 世界視聴覚遺産の日 (World Day for Audiovisual Heritage)
国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)が2005年に制定した国際デーです。映画フィルム、テレビ・ラジオ番組、音声・映像記録といった「視聴覚遺産」が、20世紀から21世紀にかけての歴史や文化、人々の記憶を伝える上で非常に重要である一方、劣化や技術の陳腐化によって失われやすい危機にあることを訴え、その保存とアクセス確保の重要性に対する意識を高めることを目的としています。
Q: なぜ視聴覚遺産の保存が重要なのでしょうか?
A: 視聴覚資料は、文字記録だけでは伝わらない、出来事の臨場感、人々の表情や声、時代の雰囲気などを記録しており、歴史や文化を理解するための貴重な一次資料です。これらが失われることは、人類共通の記憶の一部が失われることを意味します。未来の世代にこれらの遺産を継承していくために、保存活動が不可欠です。
Q: 視聴覚遺産にはどのようなものが含まれますか?
A: 映画フィルム、ビデオテープ(VHS, βなど)、テレビ・ラジオ番組の録画・録音テープ、レコード盤、カセットテープ、CD、DVD、そしてデジタルフォーマットの音声・映像ファイルなど、音や動く映像を記録したあらゆる媒体が含まれます。
Q: この日にはどのような活動が行われますか?
A: 世界各地のアーカイブ機関(フィルムアーカイブ、放送局、図書館など)で、保存されている貴重な映像・音声資料の上映会や試聴会、講演会、展示会、保存技術に関するワークショップなどが開催されます。視聴覚遺産の価値とその保存の取り組みについて考える機会となっています。