2月10日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
地球の食料と栄養を支える小さな巨人: 世界マメの日
国際連合食糧農業機関(FAO)が制定した国際デーの一つです。食料としての豆類の重要性について世界中の人々の認識を高め、持続可能な食料システムへの貢献を促すことを目的としています。
Q: なぜ国連が豆(マメ類)の記念日を制定したのですか?
A: 豆類は、手頃な価格で入手できる重要なタンパク質源であり、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富に含む栄養価の高い食品です。また、豆類を栽培する植物は空気中の窒素を土壌に固定する能力があり、土壌の肥沃度を高め、化学肥料の使用を減らすことができるため、持続可能な農業と食料生産に大きく貢献します。これらの多大な利点を広く知らせ、豆類の生産と消費を奨励するために制定されました。
Q: 豆類には具体的にどのような種類や栄養がありますか?
A: 大豆、小豆、インゲン豆、ひよこ豆、レンズ豆、エンドウ豆、そら豆など、世界には多種多様な豆類が存在します。多くは植物性タンパク質、複合炭水化物、食物繊維が豊富で、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルや葉酸などのビタミンB群も多く含みます。低脂肪でコレステロールを含まないため、健康的な食生活に欠かせない食材とされています。
編み物の温もりとファッションを楽しむ語呂合わせ: ニットの日
日付の「ニ(2)ット(10)」と読む語呂合わせから制定された記念日です。セーターやマフラーなど、ニット製品の普及や、編み物の楽しさを広めることを目的としています。
Q: なぜ2月10日が「ニットの日」なのですか?
A: 日付の「ニ(2)ット(10)」という語呂合わせが最も大きな理由です。横浜手編ニット専門学校(現在は閉校)や、ニット関連の業界団体などが中心となって制定に関わったとされています。覚えやすく、親しみやすいことから定着しました。
Q: この時期にニットの記念日があることには、何か意味がありますか?
A: 2月10日は、まだ寒さが厳しく、暖かいニット製品が活躍する季節です。また、間もなく訪れるバレンタインデーに向けて、手編みのマフラーやセーターをプレゼントする習慣もあったことから、この時期がニットへの関心が高まるタイミングと考えられたようです。
Q: ニット製品にはどんな種類や編み方がありますか?
A: 体を温めるセーター、カーディガン、ベスト、首元を飾るマフラーやスヌード、帽子、手袋など様々な製品があります。編み方には、基本的なメリヤス編み、ガーター編み、ゴム編みのほか、模様を作るケーブル編み(縄編み)、透かし編み、アラン模様など、多様な技法が存在し、デザインの幅を広げています。
春の息吹を告げるほろ苦い山菜の語呂合わせ: ふきのとうの日
日付の「ふ(2)きのとう(10)」と読む語呂合わせから制定されたとされる記念日です。
Q: なぜ2月10日が「ふきのとうの日」なのですか?
A: 主な理由は「ふ(2)きのとう(10)」という語呂合わせです。宮城県の郷土料理「はっと」の普及を目指す「はっとの会」などが制定に関わったとされています。ふきのとうが早春の味覚であることと、語呂合わせの良い日付を結びつけたと考えられます。
Q: ふきのとうはいつ頃、どのように食べられますか?
A: ふきのとうは、フキ(蕗)の花のつぼみ(花茎)で、雪解け間近の早春に地面から顔を出します。春の訪れを告げる代表的な山菜の一つです。独特の香りとほろ苦さが特徴で、天ぷらにするのが最もポピュラーですが、刻んで味噌と和えた「蕗味噌(ふきみそ)」や、おひたし、炒め物などにも利用されます。
Q: ふきのとうを採集する際に注意することはありますか?
A: ふきのとう自体に毒性はありませんが、見た目が似ている有毒植物(例えばハシリドコロの芽など)を誤って採取してしまう危険性があります。山菜採りを行う際は、確実に食用と見分けられる知識を持つことが重要です。また、私有地や国立公園など採取が禁止されている場所もあるため、ルールを守る必要があります。
快適な睡眠を支える寝具に感謝する語呂合わせ: ふとんの日
日付の「ふ(2)と(10)ん」と読む語呂合わせから、全日本寝具寝装品協会(旧:全日本寝装具協会)が1997年(平成9年)に制定しました。

Q: なぜ全日本寝具寝装品協会がこの日を制定したのですか?
A: 日々の睡眠に欠かせない布団や枕などの寝具(寝装品)に関心を持ってもらい、その大切さを再認識してもらうことが目的です。また、良質な睡眠が健康維持に不可欠であることを啓発し、寝具業界の活性化を図る狙いもあります。
Q: 良い睡眠のために布団選びで大切なポイントは何ですか?
A: 快適な睡眠環境を作るためには、季節や室温に合わせて適切な保温性を持つ掛け布団を選ぶこと、寝汗をしっかり吸収・発散する吸放湿性のある素材を選ぶこと、寝返りが打ちやすい適度な硬さと体圧分散性を持つ敷布団を選ぶことなどが重要です。また、首や肩に負担がかからない高さ・形状の枕を選ぶことも大切です。
Q: 布団を長持ちさせるためのお手入れ方法は?
A: 布団の中に湿気がたまると、カビやダニの発生原因となり、保温性も低下します。定期的に天日干しをするか、布団乾燥機を使って湿気を取り除くことが基本です。カバーやシーツはこまめに洗濯し、清潔を保ちましょう。素材によっては水洗いできないものもあるため、洗濯表示を確認し、必要であれば専門のクリーニングを利用するのがおすすめです。
近代会計の礎を築いた翻訳書の出版記念日: 簿記の日
1873年(明治6年)2月10日に、福澤諭吉がアメリカの簿記教科書を翻訳した日本初の複式簿記の解説書『帳合之法(ちょうあいのほう)』が慶應義塾出版局から発行されたことを記念して、全国経理教育協会が制定しました。
Q: なぜ福澤諭吉の『帳合之法』発行日が「簿記の日」なのですか?
A: この書籍の出版は、それまで日本で一般的だった単式簿記(お小遣い帳のような簡易的な記録法)に代わり、西洋式の複式簿記(借方・貸方を用いて取引を二面的に記録する方法)を日本に広く紹介する契機となりました。これにより、日本の企業会計や経済の近代化が大きく進んだため、その歴史的な意義を称えて発行日が記念日とされました。
Q: 簿記とは具体的にどのような技術ですか?
A: 企業などの経済主体が行う日々の取引(商品の売買、経費の支払い、資金の借入など)を、複式簿記という一定のルールに基づいて帳簿に記録・計算・整理し、最終的に貸借対照表(財政状態を示す)や損益計算書(経営成績を示す)といった財務諸表を作成するまでの一連の技術や手続きのことです。
Q: 簿記を学ぶことにはどのようなメリットがありますか?
A: 企業の財務状況や経営成績を読み解く力が身につくため、経済ニュースの理解が深まります。経理・財務職を目指す場合は必須の知識であり、営業職や企画職など他の職種でも、コスト意識や計数管理能力を高めるのに役立ちます。また、自営業やフリーランスの方の確定申告、個人の家計管理や資産形成にも応用できる実用的なスキルです。
十勝名物の味を楽しむパワフルな語呂合わせ: 豚丼の日
日付の「ぶ(2)たどん(10)」と読む語呂合わせから制定された記念日です。特に北海道・十勝地方の名物料理である豚丼を「味わう日」「楽しむ日」とし、その魅力を北海道内外へ広めることを目的としています。
Q: なぜ2月10日が「豚丼の日」なのですか?
A: 日付の「ぶ(2)たどん(10)」という分かりやすい語呂合わせが由来です。北海道帯広市に本社を置く豚丼のたれなどを製造する株式会社「ソラチ」などが中心となって制定・PR活動を行っています。
Q: 豚丼とはどのような料理ですか? 特に十勝豚丼の特徴は?
A: 一般的には、甘辛いタレで味付けした豚肉をご飯の上に盛り付けた丼料理を指します。中でも北海道十勝地方が発祥とされる「十勝豚丼」は、厚めにスライスした豚肉(主にロース肉やバラ肉)を炭火などで香ばしく焼き上げ、砂糖醤油ベースの甘辛く濃厚なタレを絡めてご飯にのせるのが特徴です。帯広市を中心に多くの専門店があり、地域の名物グルメとして親しまれています。
Q: 豚丼はどのようにして生まれたのですか?
A: 十勝豚丼の起源には諸説ありますが、大正時代から昭和初期にかけて、開拓時代の十勝地方で養豚が盛んになり、当時高級品だった鰻丼を真似て、手軽に入手できる豚肉を使って作られたのが始まりと言われています。帯広市内の食堂の創業者が考案したという説が有力です。
日本の舞台芸術の新たな扉が開かれた日: 観劇の日
1911年(明治44年)のこの日、日本初の本格的な西洋式劇場である「帝国劇場」(帝劇)が東京・丸の内に開場したことを記念する日です。
Q: 帝国劇場の開場はなぜ画期的だったのですか?
A: 帝国劇場は、それまでの日本の伝統的な劇場(歌舞伎座など)とは異なり、ルネサンス様式の壮麗な建築、回り舞台やオーケストラピットなどの最新の舞台機構、全席椅子席の客席を備えていました。オペラや西洋演劇の上演を主目的として建設され、日本の演劇・舞台芸術の近代化を象徴する存在となりました。開場記念公演では、オペラや歌舞伎、シェイクスピア劇などが上演されました。
Q: 帝国劇場は現在も日本の演劇界で重要な役割を果たしていますか?
A: はい。現在の建物は1966年に建て替えられたものですが、「帝劇」の愛称で親しまれ、日本を代表する大劇場の一つとして、数々の名作ミュージカル(例:『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』、『エリザベート』、『モーツァルト!』など)や、商業演劇、人気アイドルグループの公演などが上演され、常に多くの観客を集めています。日本のエンターテイメント界において重要な役割を担い続けています。