12月27日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
東京最古の商店街、新たな装いで誕生: 浅草仲見世記念日
1885年(明治18年)12月27日に、東京・浅草寺の表参道にある商店街「仲見世(なかみせ)」が、煉瓦造りのモダンな建物に建て替えられ、新装開業したことを記念する日です。
Q: 浅草仲見世記念日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 日本で最も古い商店街の一つとされる浅草の「仲見世」が、明治時代に近代的な装いへと生まれ変わり、新装開業したことを記念しています。
Q: 仲見世は、いつ頃からあるのですか?
A: 江戸時代、浅草寺の境内や参道に、参拝客相手の茶屋や土産物店が自然発生的に軒を連ねたのが始まりとされています。徳川家康から寺領内の清掃などを条件に、出店の特権が与えられたと言われています。
Q: なぜ明治時代に新装開業したのですか?
A: 明治政府の公園整備計画により、一時立ち退きを命じられましたが、その後、東京府の許可を得て、耐火性に優れた煉瓦造りの統一された店舗として再建されました。これが現在の仲見世の原型となっています。
永遠の少年、ロンドンの舞台へ: ピーターパンの日
1904年(明治37年)12月27日に、イギリス・スコットランド出身の劇作家ジェームス・マシュー・バリー(James Matthew Barrie)による戯曲『ピーター・パン:あるいは大人になりたがらない少年』が、ロンドンのデューク・オブ・ヨークス劇場で初めて上演されたことを記念する日です。

Q: ピーターパンの日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 大人になることを拒む永遠の少年ピーターパンと、彼が住むネバーランドでの冒険を描いた、ジェームス・バリーの有名な戯曲『ピーターパン』が、ロンドンの劇場で初めて上演された日を記念しています。
Q: 『ピーターパン』は、どのような作品ですか?
A: ロンドンに住むダーリング家の3姉弟(ウェンディ、ジョン、マイケル)が、空飛ぶ少年ピーターパンと妖精ティンカーベルに誘われて、決して年を取らない子どもたちが住む「ネバーランド」へ冒険に出かけ、海賊フック船長らと戦うファンタジー物語です。後に小説化され、ディズニーアニメなど様々な形で世界中の人々に親しまれています。
Q: なぜピーターパンは大人になりたがらないのですか?
A: 作品の中で明確な理由は語られませんが、大人の世界の責任や義務、退屈さなどを嫌い、子どものままで自由奔放に冒険し続けたいという願望の表れと考えられます。多くの人が持つ、子ども時代へのノスタルジーや自由への憧れを象徴するキャラクターです。
偶然が生んだ日本の伝統食材: 寒天発祥の日
京都府京都市伏見区に事務局を置く「伏見寒天記念碑を建てる会」が制定。江戸時代前期(17世紀中頃)、京都・伏見にあった旅館「美濃屋」の主人・美濃太郎左衛門が、戸外に捨てたところてん(海藻テングサなどを煮溶かして固めたもの)が、冬の寒さと乾燥によって凍結・乾燥を繰り返し、偶然にも現在の「寒天」になったという伝承に基づき、その発祥の地であることをアピールする日です。(※日付の由来は明確ではありませんが、冬の時期に関連付けられています)
Q: 寒天発祥の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 日本独自の伝統食材である寒天が、偶然の発見によって京都・伏見の地で生まれたという歴史を伝え、その発祥の地であることを広くアピールし、地域振興につなげることを目的としています。
Q: 寒天はどのようにして作られるのですか?
A: テングサやオゴノリといった紅藻類の海藻を煮出して煮汁(ところてん液)を作り、それを固めて「生天(なまてん)」を作ります。この生天を冬の屋外に置き、夜間の凍結と日中の解凍・乾燥を約2週間繰り返すことで、水分が抜け、スポンジ状の乾燥した「寒天」が出来上がります。この自然の凍結乾燥法は、長野県や岐阜県などの寒冷地で主に受け継がれています。
Q: 寒天にはどのような特徴や用途がありますか?
A: 主成分は食物繊維(アガロース、アガロペクチン)であり、カロリーがほぼゼロであることから、健康食品としても注目されています。水で戻して、和菓子(羊羹、あんみつなど)や料理(ゼリー寄せ、サラダなど)の材料として使われます。保水性やゲル化(固める)能力が高いのが特徴です。