12月29日は何の日？何の記念日？。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも？
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
銀座の灯、伝説の終焉: シャンソンの日
1990年（平成2年）12月29日に、東京・銀座にあったシャンソン喫茶（ライブハウス）の老舗「銀巴里（ぎんパリ）」が、多くのファンに惜しまれつつ閉店した日です。この店は、日本のシャンソン文化の中心地として、多くの歌手や文化人を輩出しました。
Q: シャンソンの日は、どのような出来事を記念していますか？
A: 戦後日本のシャンソン文化を牽引し、多くの才能を世に送り出した伝説的なライブハウス「銀巴里」が閉店した日を記念（または追悼）しています。
Q: 銀巴里は、どのような場所でしたか？
A: 1951年に開業し、フランスのシャンソンを中心に、ライブ演奏が行われる店として人気を集めました。美輪明宏さん、戸川昌子さん、クミコさん、長谷川きよしさんなど、数多くの個性的な歌手がこの店のステージから巣立ちました。また、三島由紀夫、寺山修司、なかにし礼といった文化人たちも集うサロン的な場所でもありました。
Q: シャンソンとはどのような音楽ですか？
A: フランス語で「歌」を意味し、特に物語性や詩的な歌詞を持つフランスのポピュラーソングを指すことが多いです。エディット・ピアフなどが世界的に有名です。日本では、独自の解釈や日本語詞で歌われることも多く、独特の文化を形成しています。
上越線の難関突破！鉄道史に残る偉業: 清水トンネル貫通記念日
1929年（昭和4年）12月29日に、群馬県と新潟県を結ぶ国鉄（当時）上越線の清水トンネル（全長9,702メートル）が、7年以上にわたる難工事の末、貫通したことを記念する日です。このトンネルの完成により、首都圏と日本海側を結ぶ重要な交通路が開かれました。
Q: 清水トンネル貫通記念日は、どのような出来事を記念していますか？
A: 当時日本最長であり、険しい谷川岳の真下を通る難工事であった清水トンネルが貫通したという、日本の鉄道建設史における大きな成果を記念しています。
Q: 清水トンネルの建設はなぜ困難だったのですか？
A: 谷川岳の複雑な地質、大量の湧き水、落盤事故など、多くの困難に直面しました。特に湧水との戦いは熾烈を極め、当時の最新技術を駆使しても工事は難航し、多くの犠牲者も出ました。川端康成の小説『雪国』の冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」のトンネルとしても有名です。
Q: 清水トンネル完成の意義は何ですか？
A: それまで大きく迂回する必要があった首都圏と新潟方面との所要時間を大幅に短縮し、人流・物流を活性化させました。また、この難工事で培われたトンネル掘削技術は、後の青函トンネルや関越トンネルなどの建設にも活かされました。日本の土木技術の発展を示す象徴的なプロジェクトでした。
年末に福を呼び込む「ふ(2)く(9)」: 福の日
蒲鉾（かまぼこ）やはんぺん、おでん種などを製造・販売する株式会社紀文食品が制定。日付は「ふ（2）く（9）」（福）と読む語呂合わせから。年末に、お正月を迎える準備として縁起の良い食品などを通じて「福」を呼び込もうという日です。
Q: 福の日は、どのような目的で制定されましたか？
A: 1年の締めくくりである年末に、新しい年の幸福を願い、お正月行事の意味や由来を知ることで「福」を招き入れてほしいという願いを込めて、おせち料理の材料などを扱う紀文食品が制定しました。
Q: なぜ12月29日が「福の日」なのですか？
A: 「ふ（2）く（9）」（福）という縁起の良い語呂合わせから、この日が選ばれました。年末であり、お正月の準備を始める時期にもあたります。
Q: お正月料理にはどのような縁起の良い意味が込められていますか？
A: 例えば、数の子は子孫繁栄、黒豆はまめに（健康に）暮らせるように、田作り（ごまめ）は豊作、昆布巻きは喜ぶ（よろこぶ）、伊達巻は学問成就、紅白かまぼこは日の出や紅白のおめでたさを表すなど、一つ一つの料理に新年の幸福を願う様々な意味が込められています。
パレスチナ問題への連帯を示す: パレスチナ人民連帯国際デー (※11月29日)
（※注意：12月29日ではなく、正しくは11月29日です）1977年の国連総会で制定された国際デーです。1947年11月29日に国連総会でパレスチナ分割決議（決議181）が採択された日にちなんでいます。パレスチナ問題についての国際的な関心を高め、パレスチナ人民が持つ自決権や独立国家樹立などの権利実現への連帯を示すことを目的としています。
Q: なぜ11月29日がパレスチナ人民連帯国際デーなのですか？
A: 1947年のこの日に、パレスチナをアラブ国家とユダヤ国家に分割するという国連決議が採択された、パレスチナ問題の歴史において非常に重要な日付であるためです。
Q: パレスチナ問題の現状はどうなっていますか？
A: イスラエルによる占領、入植活動の拡大、ガザ地区の封鎖、パレスチナ難民問題、そして双方の対立と暴力の連鎖など、解決への道筋は見えず、依然として深刻な人道状況が続いています。国際社会による平和構築への努力が求められています。
